フォト

カテゴリー

« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »

2016年3月の12件の記事

2016年3月29日 (火)

アルカン生誕祭によせて『海辺の狂女の唄/Chanson de la folle au bord de la mer op.31-8』を、プレイエル1858年製ピアニーノで

本日(3/29)は、アルカンCharles Valentin Alkan / 1813.11.30.-1888.3.29.)の命日ですが、この作曲家はピアノでひたすら超絶技巧系な方々にしか知られていない一種キテレツ系作曲家、という譏りを受けていると言っても過言ではないでしょう。まぁそれも無理もないかなぁ・・・という曲は確かに多く、やたらと速く、やたらと音が多い、という方向で最右翼。と〜にかく弾けやしねぇっっっ。

しかし、このアルカンと言えどもw時代と無縁ではなく、サロン風な小品もちゃぁんと書いています。『全ての長調と短調による25の前奏曲』op.31はなかでも興味深い曲集で、その中からこれまたキテレツな『海辺の狂女の唄/Chanson de la folle au bord de la mer』をどうぞ。
アルカンが活躍した時代のまっただ中、1858年に製作されたプレイエルのピアニーノ(85鍵、鉄骨無し)を使って弾いた、およそこの時代の楽器でないと体験できない世界です(・o・ゞ

とりわけ、曲の出だしの最低音部で音を詰めた和音のおよそ音程感のない響きの怪しさはまさに題名通りのただならぬ情景を彷彿とさせ、高音部のか細い旋律の音色も身震いが出そうな怖さ満〜点!

2016年3月21日 (月)

J.S.バッハ生誕祭によせて、パルティータ第1番 BWV825 から、サラバンド(Sarabande)

本日はJ.S.バッハの誕生日。そしてワタクシのチェンバロ演奏会『チェンバロは語り、歌い、踊る ACT.4』まであと3週間。いま一度のご案内をかねて。

2016年4月10日(日)14時開演(13時半開場)
世田谷、松本記念音楽迎賓館(世田谷区岡本2-32-15)
4000円(当日精算/50名)
共催 松本記念音楽迎賓館
<プログラム>
 G. ベーム (1661-1733) 組曲 ヘ短調
 J. パッヘルベル (1653-1706) アリエッタ へ調
 J. ハイドン (1732-1809) ソナタ ロ短調  Hob.XVI/32
 J. S. バッハ (1685-1750) パルティータ第4番  BWV828
申し込み
 03-3709-5951(松本記念音楽迎賓館)
 bergheil69@me.com(筒井)

10497300_614459078672834_1940906180

演奏会場の世田谷の高台、多摩川を見下ろす高級住宅地の一角にある『松本記念音楽迎賓館』という隠れ家的な(不便ともいう)楽園の所蔵の、フレンチ2段チェンバロ(製作:クラブサン工房アダチ)を使って録りました。ここのホールは詰め込んでも50人程度、至近距離でチェンバロの音色そして空気を浴びるがごとく味わえる稀有の空間です。
パルティータ第1番 BWV825 の第4曲、サラバンド(Sarabande)をどうぞ。

2016年3月19日 (土)

農工大ピアノ部、春コン@農工大農学部

ナゼか情報が入って、急遽農工大ピアノ部の「春コン」に通りすがりちぅ( ´ ▽ ` )ノ

Img_1169

共用練習場所に、自作らしきウィンドマシンがあって流石だなぁと。理系大学生なんだし、ど〜せなら音量増大装置とか考えて装着してほしかったとも( ̄^ ̄)ゞ

Img_1166

・・・おなじみ国分寺のスタ丼、本日は雨天サービスで肉増し摂取!ψ(`∇´)ψ

Img_1158

2016年3月18日 (金)

吉松隆生誕祭によせて、『プレイアデス舞曲集VI op.71(1998年)』から、第1曲「小さな春への前奏曲」

吉松隆の誕生日によせて、素敵な曲の数々をおさめた『プレイアデス舞曲集(Pleiades dances)』から、春に向けた一曲をお送りしましょう!
『プレイアデス舞曲集VI op.71(1998年)』から、第1曲「小さな春への前奏曲」

この曲もまた、最高級のグランドピアノという方向ばかりではなく、普通のただし「マトモな調整がなされた」アップライトピアノで弾くと格別の味わいがじわじわと。

2016年3月16日 (水)

廃止間近の興浜南線/1985年3月

忘れる前に鉄道ネタ重ね打ち〜(・o・ゞ
こないだの興浜北線の前日1985年3月8日には、まぁ当然ながらつながるはずだった興浜南線を訪ねたワケでありました。

興浜南線 興部ー沢木 1985.3.8. 824D(沢木704→興部714)
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
Neg135_04206

興浜南線には目ぼしい撮影ポイントがなかったか、わざわざ訪れる酔狂な輩がいなかったか、北海道ローカル線関係のいろんな書物を調べても調べてもロクに撮影地らしい撮影地が見つけられずに往生していた高校生のワタクシ。

興浜南線 興部ー沢木 1985.3.8. 823D(興部806→沢木816)
 Camera: Canon EF Lens: FD50mm F1.8
Pos135_03133

それならば頼みの綱は1:50000地形図で、そこから見つけ出したのは沢木駅から興部(おこっぺ)駅寄りにしばらく戻ったところ、湿地帯を回り込む場所。ここを高校二年生の夏に訪ね、勘が当たって実に素晴らしい場所だったのですが雄大さに負けてロクな写真が撮れず、今回が路線廃止前最後のリベンジだったのでした。

興浜南線 興部ー沢木 1985.3.8. 826D(沢木930→興部940)
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
Neg135_04216

ですが今回も・・・列車本数がロクにないので歩き回って場所を検討する時間はいくらでもあったはずなのに、3枚とも似たような記録で残念無念 (´・ω・`)ショボーン

2016年3月14日 (月)

モンポウ/『Charmes/魔法(魅惑)』から、第2曲「...pour pénétrer les âmes/人々の魂にしみ入るための」

1843年プレイエル製のスクエアピアノにて、カタルーニャの作曲家:モンポウの『Charmes/魔法(魅惑)』からもう一曲。第2曲「...pour pénétrer les âmes/人々の魂にしみ入るための」です。
モンポウの父親がカタルーニャ人の鐘造りの職人であったこと、そしてこのスクエアピアノの実に独特な金属的な音色、まことに不思議な世界が生まれてしまったような(・o・ゞ

モンポウ 『Charmes/魔法(魅惑)』から、
 第2曲「...pour pénétrer les âmes/人々の魂にしみ入るための」
 プレイエル1843年製スクエアピアノ(個人蔵)
 修復:ピアノバルロン・ジャパン 和田明子
 演奏:筒井一貴

2016年3月12日 (土)

モンポウ/『Charmes/魔法(魅惑)』から、第1曲「...pour endormir la souffrance/心の痛みを鎮めるための」

1843年プレイエル製のスクエアピアノ、木の共鳴箱の非常に美しい響きと同時に銀の鈴のようなまことに上品な金属的な音色となれば、モンポウの作品を試してみなければなりませぬ。
1920〜21年の作曲、仏蘭西弁で『Charmes/魔法(魅惑)』というタイトルの曲集から第1曲「...pour endormir la souffrance/心の痛みを鎮めるための」です。

モンポウの音楽は「沈黙」「内省的」などと称されますが、いやしくも人類の歴史に残るような巨匠の音楽を、我々一般人が理解できるごときの日本語数語に置きかえてわかった気になる・・・無理からぬことではございますが、モンポウの作品に対峙する姿勢としてはいささか凡庸なのではないでしょうか(・o・ゞ
・・・「沈黙の音楽」を「公開演奏する」とは、これいかに?

モンポウ 『Charmes/魔法(魅惑)』から、
 第1曲「...pour endormir la souffrance/心の痛みを鎮めるための」
 プレイエル1843年製スクエアピアノ(個人蔵)
 修復:ピアノバルロン・ジャパン 和田明子
 演奏:筒井一貴

2016年3月10日 (木)

廃止間近の興浜北線/1985年3月

忘れた頃の鉄道ネタ投下!
高校三年生のたぶん卒業式前の1985年3月初め(30年以上経ったか!w)、遊び倒していたワタクシが受験に通るハズがなく早々と浪人決定、それでも出かけましたよの北海道(・o・ゞ

興浜北線 斜内ー目梨泊 1985.3.9. 923D(斜内805→目梨泊814)
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
Neg135_04223

このときは同年7月14日の廃止を控えた興浜南線と6月30日の廃止を控えた興浜北線を狙った渡道、この二路線は「興浜」という名前の通り、オホーツク沿岸の興部(おこっぺ)と浜頓別(はまとんべつ)とを結ぶはずだった路線ですが、例によって収支が見込めるハズもなく頓挫したのでした。しかも、興部で接続していた名寄本線も、浜頓別で接続していた天北線も今は亡くなってしまっているのが実に寂しい。

興浜北線 斜内ー目梨泊 1985.3.9. 924D(目梨泊857→斜内905)
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
Neg135_04226

興浜北線の随一の景勝地である、北見神威岬を回り込む北海道の三険の難所の一つ「斜内山道(しゃないさんどう)」周辺で撮った写真です。列車は半径わずか200mのカーブをレールを軋ませながら最徐行で走っていたはず。並走する国道ではなく鉄路より山側の除雪されていない山道に突入して撮りながら移動したのですが、三月初めの北海道の積雪は充分に締まっており、逆に道があるかどうかも気にせず苦もなく歩けたような不確かな記憶w。

興浜北線 斜内ー目梨泊 1985.3.9. 排雪回送
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
Neg135_04232

この斜内山道も1999年に岬をショートカットする豪華トンネルが完成してからは、冬期通行止めになっているとのこと。

興浜北線 斜内ー目梨泊 1985.3.9. 排雪回送
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
Neg135_04230

1971年、同じ区間でのSLの記録を発見。あわせてご覧くださいませ。
http://noble-joker.com/nj_home/@1haishisen/kouhin/index.htm

2016年3月 9日 (水)

ショパン/ワルツ第3番 op.34-2を1843年プレイエル製スクエアピアノで

三寒四温の時期・・・なのかも知れませんが、それどころか、一気に寒くなりましたねぃ。花冷えにもまだまだ早いし(・o・ゞ
さて、安定の1843年プレイエル製のスクエアピアノで、ショパンのワルツ op.34-2(第3番)です。この楽器にはオリジナルのいわゆる「第二響板」が残っており、それをセットして弾きました。

ショパンのワルツの名称、楽譜でもCDでもたいていは第1番のop.18が「華麗なる大円舞曲/Grande valse brillante」と称され、第2〜4番のop.34が「華麗なる円舞曲/Valse brillante」と称されていますが、この第3番:op.34-2って物憂げなワルツなのにど〜して「華麗なる」なのかなぁ・・・と思ったことはありませんか?

実はショパンはop.18にのみ「Valse brillante」という表記をして、op.34には「Valse」という表記しかしていないのでありま〜す。ですから、ショパンの意図は、第1番のop.18が「華麗なる円舞曲」であって、第2〜4番のop.34は単なる「円舞曲」なのです。出版社がおそらくは売らんがために勝手につけ加えた通称、訂正されることはないかもしれませんね〜(・o・ゞ

ショパン
 『3つのワルツ op.34』より、第2曲 イ短調(ワルツ第3番)
 プレイエル1843年製スクエアピアノ(個人蔵)
 修復:ピアノバルロン・ジャパン 和田明子
 演奏:筒井一貴

2016年3月 5日 (土)

ピアノ調律師のための研修会@ピアノプレップ

今日(3/5)も白金台のピアノプレップへ。ピアノ調律師団体主催によるイベントでした。

12791017_1146610612045976_694494328

チェコのペトロフピアノについては、ピアノ調律師すら漠然とした認識しか持っていないのが現状なのですが、少しずつの一歩として「とにかく知ってもらう」という趣旨のイベント。

12828333_1704430033103229_817538783

チェコを民衆レベルから知り尽くしているテノール歌いの出井則太郎氏とチェコ乗りの漫談を繰り広げつつ、マトモに調整されたペトロフピアノの魅力を技術者に伝える機会。アップライトピアノもグランドピアノも使いま〜す。

12744333_1146610728712631_780584808

出井氏はチェコ東部のモラヴィアのとりわけ素朴な民謡をもっとも得意としており、そりゃだいたいが酒飲んでぐだぐだな内容の音楽。伴奏の譜面もコード譜だけなのは当然で、酒場のノリも体験してもらうにはチェコビールも必須。

12809508_1146610665379304_274900006

楽器や音楽の周辺は幅が広〜く奥の深〜い「文化」というシロモノのまっただ中ですから、画一的な体験で足りないのは自明のこと、自由とは単純にいい加減なことではございませんが、いわゆる権威と無縁な素朴な方向性には積極的に眼を向けたいですね〜(・o・ゞ

2016年3月 4日 (金)

フィールド/ノクターン イ長調(第4番)を1843年製プレイエルのスクエアピアノで

先日(3/2)スメタナの誕生日にちなんで動画の収録をしたはずが、マイク用電源が落ちていたのに気づかずにちぃとばかし悔しい思いをいたしまして(^^;
そのための厄落としには魔性(天才とも言う)が少なめなw曲・・・とにかく心地良いフィールドのノクターンにしましょうか。フィールドはアイルランド生まれで後半生はロシアで大活躍した作曲家。ノクターンという曲種を確立させた、という程度しか知られていませんが、近代的なピアノ語法を発展させるのに極めて重要な役割を果たしています。

なお、ショパンはフィールドのノクターンに対して格別の愛着をもっていましたが、フィールド自身はショパンのことを<病室の才人/un talent de chambre de malade>という微妙な表現をしていたという(・o・ゞ

ショパンの美学はとにもかくにも独自かつ大胆で、当時は相当の戸惑いをもって受け取られていたのでありま〜す。ショパンの『3つのノクターン op.9』に対して、ベルリンの保守的批評の一大権威レルシュタープ(Rellstab / 1799-1860)が<手短かに言えば、もしショパンの作品が入用なら、あらゆる微妙な仕草を粗暴な振る舞いに変じて映す歪んだ鏡の前に、フィールドのうっとりするようなロマンスを置けば、それで一丁上がりということだ。>という一文を批評の中に書いていますが、当時のショパンへの理解を知る上でかなり興味深い一文でありま〜す。まぁ最も極端な例なのですが(・o・ゞ

・・・まぁこのレルシュタープでさえやがては意見を変えて、ショパンの音楽が美しく思えるようになった、とパリまで出向いて直接ショパンに告げた、とのこと。なかなかスゴいことですねん。

フィールド
 ノクターン イ長調(第4番)
 プレイエル1843年製スクエアピアノ(個人蔵)
 修復:ピアノバルロン・ジャパン 和田明子
 演奏:筒井一貴

2016年3月 1日 (火)

ショパン/ノクターン第11番 op.37-1を1843年プレイエル製スクエアピアノで & ショパンの誕生日について怪説

本日(3/1)は一応ショパンの誕生日とされることが多い日付ですが、いまだに正確なところは不明です。そして生年は「1810年」とされることが多いのですが、チト疑問を呈したいワタクシでありま〜す。

まずは、ショパンが生きていた時代、パリのプレイエル社による1843年製のスクエア・ピアノで弾いた、ショパンのノクターン第11番 op.37-1 をお楽しみくださいませ〜。この見事な修復を成し遂げたのは、ピアノバルロン・ジャパンの和田明子(Akiko WADA)さんです。

ショパン
 『2つのノクターン op.37』より、第1曲 ト短調(ノクターン第11番)
 プレイエル1843年製スクエアピアノ(個人蔵)
 修復:ピアノバルロン・ジャパン 和田明子
 演奏:筒井一貴


当時、現在の出生届にあたるものが教会の受洗記録だったワケですが、ショパンについての受洗記録:「1810年2月22日」と言う日付がいい加減なもの、というのは当時のポーランドを知る人にとっては自明のことだそうで。
そうなると証言ではなく信頼するに足る物証を探したいところなのですが・・・あるんですね〜(・o・ゞ

ワルシャワを訪れた歌手カタラーニから10歳のフレデリック君に贈られた金時計。それには
<カタラーニ夫人は10歳のフレデリック・ショパンにこれを贈る。ワルシャワにて1820年1月3日>
・・・という彫り込みがありま〜す。ひとかどの音楽家が人品いやしからぬ少年の即興演奏に驚嘆して贈る金時計ですから、相当に大切な贈りものでしょう。そこに彫り込む年齢を間違えるとは到底考えづらいですし、しかも万一刻まれた年齢が間違っていたら、いかに大切な思い出の品物であってもショパンが終生手放さない、ということはなかったと思うんですね〜。
それならば、少なくとも1820年1月3日にショパンが10歳であった、というのは史実として認められるレベルの重要な資料だと言って良いのではないでしょうか。

さて、1820年1月3日に10歳であるためには、誕生日が1809年1月3日〜1810年1月2日でなければならぬのは理の当然。(。_°)? (°_。)? アレ?
・・・一気にショパン誕生1809年説が確率的にもw高まったと思いませんか〜? (`・ω・´)シャキーン

ただしこの怪説wは、あくまでもこの金時計に彫り込まれた日付と年齢が正確である・・・という前提があって初めて成り立ちますので、そこを突っ込まれてもあたしゃこれ以上の説明は無理です。ごめんなさいですが。m(._.)m

金時計の写真は、下のリンクからご確認くださいませ〜。
http://www.chopin.pl/edycja_1999_2009/galeria/gall-12.html

« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »

2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近のコメント

無料ブログはココログ