サティ/グノシエンヌ第7番・「星たちの息子」第一幕より
サティはグノシエンヌを6曲書いている・・・というのが一般的理解ですが、実は、7番めwに出版された曲が存在しています!
1891年、ジョセファン・ペラダンによる台本《星たちの息子》の劇付随音楽として作曲を始めたのですが、ほどなく意見/見解の相違から袂を分かつこととなり、そのピアノスケッチを元に1897年頃《グノシエンヌ第7番》と改め出版、さらに1903年にはこれを連弾曲《梨の形をした3つの小品》の第1曲とした・・・という経緯の曲です。
サティの曲は基本的に仰々しさを排斥する音楽で、現代のグランドピアノよりもむしろ良質のアップライトピアノの方が似合うフシがあります。
2016年1月31日の演奏会で使った、このチェコ製のピアノ「ペトロフ」にはいまだにイマイチという印象を持つ人が多い(というか、そもそも知られていないw)のですが、実は日本人技術者がとにかく「普通」の方向のみを突き詰めて精〜密に手を入れたところ、大化けしまして。また、ヨーロッパの楽器づくりの伝統通りにアップライトピアノもグランドピアノ同様、きちんと手間をかけて作っていることもポイント高し。
☆チェコ製ピアノ「ペトロフ」専門店 ピアノプレップ:
http://www.pianoprep.jp/
クラシック音楽の世界でアップライトピアノの特性を積極的に使おう、という方向は一顧だにされていないようですが、なんでもかんでも超有名メーカーのフルコンサートグランドピアノばかりがもてはやされる、という風潮には大いに疑問を持っています。
50人程度のサロンはかなり増えていますが、そこに入れるピアノの大きさや調整が「ハコ」に見合うかどうかの判断、なかなかどうして難しいです。演奏家もフルコンサートグランドピアノをが〜っつり弾くのに慣れていることが多いですし。
もちっと音楽自体の多様性に即した楽器選びができるような環境、そうしたいと切望する演奏者、そしてそのような音楽が聴きたいと願う聴衆が整うと、すんごく愉しいと思うんですがねぃ(・o・ゞ
2016.1.31. 高崎:アトリエ ミストラル
ピアノ(ペトロフ P118D1):筒井 一貴
« 1月31日/森と音楽の国 チェコからの贈り物 〜 ペトロフ アップライトピアノコンサート〜@高崎 盛会御礼 | トップページ | 6月5日/サティ生誕150年「星たちの息子」全曲版演奏会@高崎 速報! »
« 1月31日/森と音楽の国 チェコからの贈り物 〜 ペトロフ アップライトピアノコンサート〜@高崎 盛会御礼 | トップページ | 6月5日/サティ生誕150年「星たちの息子」全曲版演奏会@高崎 速報! »
コメント