1月31日/森と音楽の国 チェコからの贈り物 〜 ペトロフ アップライトピアノコンサート〜@高崎
2016年1月31日(日)15時開演(14時半開場)
高崎、アトリエミストラル(高崎市下小鳥町312-4)
3000円(当日3500円/高校生以下1500円/50名)
使用楽器:ペトロフ P118D1(アップライトピアノ)
主催 アトリエミストラル
後援 上毛新聞社/群馬経済新聞社/FM GUNMA/ラジオ高崎
科学技術と無縁であった時代の昔の人は常に「神/悪魔/妖精/精霊」などを身近に感じて生きていたはずで、とりわけ「音楽」はそのような存在と密接だったはずです。さすれば「楽器」とは単なるモノではなく、ある種「神と対話するための道具」だったはず・・・と思えてなりません。
この演奏会で用いるチェコのペトロフ社のピアノは、真の意味で昔の雰囲気がにじみでてくる奇跡的なピアノです。2014年12月に工場見学に出向いたところ、建物はおろか設備も古くさ〜い(笑)ものが随所に現役で残っており、これではそもそも現代化は無理なハナシだよなぁ・・・とちょっと妙な心持ちになりました。チェコが1989年11月のベルリンの壁崩壊まで旧東側であったことで技術革新と無縁であったことは、今となっては逆に「人間が神と対話するための道具」という姿に近いままの楽器を生み出せている理由となっている気がしてなりません。無論、チェコが「森の国」「音楽の国」そして実は「工業国」という三拍子揃っていることも忘れてはなりませんが。
そして昔ながらの作り方の製品で一台一台が微妙に異なることが当然ですから、工場での画一的にならざるを得ない調整だけでは意味がなく、とりわけペトロフのピアノでは販売段階での念入りな調整が不可欠です。現代人はここを「無駄ばかりで使えない」と切り捨ててしまいますが、こと「楽器」の世界で過去の人間の驚くべき経験の蓄積を切り捨てることが本当に正しいのか、そろそろ再考してしかるべき時代になっているのではないでしょうか。
販売の時点で本当の手間ひまをかけて作り上げられたペトロフのアップライトピアノは、およそ常識をひっくり返すような鳴り方をします。そのためには精密な調整を実践している技術者とセットにせねば意味がなく、この演奏会には世界唯一のペトロフ専門店として日夜研鑽を積み重ねている ピアノプレップ Piano Prep (東京、白金台)の代表かつ技術者である 山内 敦 氏 をお招きします。音楽とともに技術者の誇りもお楽しみいただきたく思います。
チェコ製ピアノ「ペトロフ」専門店 ピアノプレップ:http://www.pianoprep.jp/
<プログラム>
Edward MacDowell (1860-1908)
『森のスケッチ op.51』より
第1曲 野ばらに寄す
第3曲 昔出会ったなつかしい場所で
Bedřich Smetana (1824-1884)
Vzpomínka na Plzeň (ポルカ:ピルゼンの思い出)
Zdeněk Fibich (1850-1900)
『気分、印象そして追憶』より
op.41-44 Andante (Sešit 1. Nálady)
op.41-54 Con sentimento (Sešit 2. Dojmy)
op.47-95 Allegretto grazioso (Sešit 6. Dojmy, II.část)
op.47-96 Con moto (Sešit 6. Dojmy, II.část)
op.47-138 Andantino (Sešit 10. Upomínky, II.část)
op.57-24 Allegretto grazioso (Sešit 3.)
Antonín Dvořák (1841-1904)
ユーモレスク op.101-1
ユーモレスク op.101-7
〜 休 憩 〜
Erik Satie (1866-1925)
「星たちの息子」への3つの前奏曲
グノシエンヌ 第7番(『星たちの息子』第1幕より)
Leoš Janáček (1854-1928)
草かげの小径にて 第1集
2014年12月のチェコ訪問で「モラヴィアの真珠」と言われる世界遺産の街:Telč/テルチで撮った写真をどうぞ!
・f4.5 1/2000sec. (ISO200) 2014.12.9.
Voigtländer Septon 50mm F2 & SONY NEX-3
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