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2015年4月 9日 (木)

モーツァルトの旅行用クラヴィコードで弾いた演奏動画/K.9a(5a)

一昨日(4/7)のコンサート@自由学園明日館:古典鍵盤楽器 徒然草 弐 〜モーツァルト時代の鍵盤楽器たち〜 のライヴ録画をどうぞ!(・o・ゞ

この演奏で使っているクラヴィコードは筒井の個人所有、ヴォルフガング Wolfgang が7歳(1763年)のときにシュタインの工房で入手した旅行用クラヴィコードの完全複製楽器です。複製とは言え、この楽器の音色が聴けるのは世界中でもココだけの模様(^^)v



曲は、ヴォルフガング Wolfgang が姉ナンネル Nennerl の音楽練習帳に自分で書き込んだ小品、K.9a (5a)です。確実な年代は不明ですが、筆跡からして「1764年後半より以前ではないだろう」という判断がされており、すなはちこのシュタインの旅行用クラヴィコードを入手した1年程度のちに作曲された可能性の高い曲、ということになります。また、ロンドンでクリスティアン・バッハ J.C.Bach に出会ったのが1764年5月ですので、このいかにも「モーツァルトな芸風の音楽」はその影響かもしれませんね〜。

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補)このクラヴィコードを入手する前年、1762年10月13日、ヴォルフガングは6歳。ウィーンのシェーンブルン宮殿でハプスブルク家の女帝マリア・テレジアの前で御前演奏をしたのですが、広間でころんでしまいました。そのヴォルフガングに手を差し伸べて起き上がるのを助けたのが、1歳年上の皇女マリー・アントーニア(=マリア・テレジアの末娘)で、そのときヴォルフガングがマリーに向かって「きみは優しいね、大きくなったら僕のお嫁さんにしてあげる」と言ったエピソードは有名。マリーは14歳でフランス王室に政略結婚の道具として嫁がされ、フランス王太子妃マリー・アントワネットとなったのですね〜。

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