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2023年6月 2日 (金)

遠州楽器制作株式会社、ENSCHU E150 新品で、タレンギ『魚獲りの唄, op.47-1』を

遠州楽器制作株式会社、ENSCHU E150 新品グランドピアノで、タレンギ『魚獲りの唄, op.47-1』を弾きました。

遠州楽器制作株式会社は、日本の新しいピアノメーカーです。かつて日本では浜松を中心として百社以上のピアノメーカーがありましたが、現在は最大手以外はほとんど全滅して日本のピアノ制作の伝統が途絶えてしまったかに見えますが、ぎりぎりのところで踏みとどまったのが何よりも嬉しいことと思います。MADE IN HAMAMATSU の誇りを持って、安かろう悪かろうでなく「柔らかく美しい音色のピアノ」を作り続けようというその意気や良し!
・遠州楽器制作株式会社: https://enschu-gakki.co.jp/

Mario Tarénghi(1870-1938)はイタリア北部はベルガモ地方出身のピアニスト&作曲家です。結構な数のピアノ曲や劇音楽を作曲したようですが、資料が乏しくて往生してます。故郷ベルガモの出版社だけでなくドイツの出版社による楽譜もちらちら見つかり、この動画の『魚獲りの唄/Song of the Fisherman, op.47-1』は1909年にニューヨークのシャーマー社からいくつかの作品番号を横断wさせた「Four Drawing-Room Pieces」として出版された第1曲めです。いかにも舟歌な6/8拍子でメランコリックな歌が好ましい佳作ですよ〜(・o・ゞ

2023年5月30日 (火)

中島みゆき 作詞/作曲『ギヴ・アンド・テイク』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)

中島みゆきの『ギヴ・アンド・テイク』を、いつもの1894年製アンティークピアノで弾きました(*´-`)

『ギヴ・アンド・テイク』は2011年11月にリリースされたアルバム《荒野より》の一曲で、『夜会VOL.17 2/2』で主人公とその恋人とのデュエットで短く唄われているオリジナル曲です。2011年といえば3月11日にあの恐ろしい東日本大震災が起きた年、このアルバム《荒野より》にはそれを意識してメッセージが随所に込められているという解釈が少なくなく、それぞれに説得力ある論が展開されていて興味深いです。

 Give & Take 与えられることは
  Give & Take 心苦しくて
  困ってはいない 望んでもいない そんなふうに言うのは
  返せない借りだと恐れてしまうから

何かしてもらったときにお返ししなきゃ、という気持ちが芽生えるのは普通に素直な感覚だと思います。ただそれを「貸借勘定」のような感覚で捉えてしまうところ、ちぃとばかし厄介な人間関係が透けて見えてきますね〜。

 Give & Take 施し物は
  Give & Take 人をみじめにする
  気がひけてしまう うつむいてしまう そんなふうに思うのは
  返せない借りだと恐れてしまうから


『ギヴ・アンド・テイク』の歌詞では、このいささか厄介な心持ちが繰り返し投げかけられます。何かを与えられることが借りを作ることであってすなはち相手に優位に立たれることだと感じてしまうとき、いろいろと理由を作ってそれを拒みたくなります。なるほど、わかるわかる。

 Give Take それは違うよ
  僕は君から貰える
  君が受けとって呉れる ほら僕は貰えている


ですが、厚意というものは別に見返りを求める気持ちではないですよね。厚意的にナニか手伝うという行動はめっちゃ単純に人間の尊さだと思うのですが、昨今の社会情勢を見聞きするに、その厚意の受け取り側がやたらと恐縮するとか、ことさらにお礼を言いつのるような場面が目につきます。ちょっとしたことでバカみたいに炎上するネット世界を生まれた時からつぶさに観察して育っている世代にとっては、どんなに厚意的な行動であってもそれは「負い目」であって、だからこそ逆にいわゆる「きちんとした対応」ができなければ人生が詰んでしまうほどの重大で恐ろしいことなのかも知れません。

いやはや、まぁ、ねぇ、わからんでもないですよ、人から嫌われるのってそりゃ〜コワいでしょうよ。ですが、考えていただきたい。そのような姿勢って、厚意を与えてくれた相手に対する信頼、ひいては自分が生きている世界に対して信頼がない態度に他ならないのですぞ。与えられた厚意を自らに課せられた借りであるとみなしてしまうのって、言わせてもらえばかなり下卑た根性で、そのような根性が透けて見える人物に幸せなんて訪れ得るでしょうか。

だいたい、個々人が考えて配慮できる程度の「 き ち ん と し た ほ に ゃ ら ら 」なんて、どれほどのモンでもないですってばさ。も〜ちょっと自分に対して優しくなって、お互いにそこそこ甘えられる環境を広げていきたいと思いませんか〜?(*´-`)



この動画で使っているピアノは100年以上昔、1894年製のアンティークピアノ。このような楽器を使ってこのような曲を弾くのはまことに愉しいです。現代では世間で聞こえる音のほとんどは電気を通していますが、このころに世間で聞こえていた音は生音が主流でした。1877年にエジソンが蓄音機を実用化し、このピアノが作られた1894年にはSPレコードの大量生産ができるようになって、次第に「録音」というシロモノが世間に知られるようになった時代。こんな時代の楽器がどれほど豊かな音世界を伝えていたのか、この動画で使っている楽器は奇跡的にオリジナルほぼそのまま、まさに時代の生き証人です。

2023年5月27日 (土)

マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』から間奏曲を、日本樂器 第七號 1905(明治38)年製リードオルガンで

才気堂、 渡邉 祐治 さんの塗装を含めた完全修復足踏みオルガンがおなじみ ピアピット に登場してますぞ(*´-`)
ヤマハもカワイもピアノの製造ではなく足踏みオルガンの製造から始まっています。この足踏みオルガンは現代のヤマハである日本樂器1905(明治38)年製造、ヤマハ初のピアノを1900年に作ってようやく5年経ったぐらいのタイミングの楽器ですよ〜。

・お問合せ→リードオルガン修復:才気堂、渡邉祐治
https://pianoreedorgan.jimdofree.com/

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

足踏みオルガンのためのオリジナル曲は一時期星の数ほど作曲されていたとはいえ、当然ながらそもそも知られていない曲ばかりだったりします。それではなにかともったいなくw、有名な曲を編曲して紹介するのも一興でございます。

6月24日土曜日の午後、これらリードオルガンの実演解説などの ピアピットまつり をゆるゆると行います(無料)。最寄りは千葉ニュータウン中央駅、北総線は運賃がチト高いですが、どうぞおいでくださいませ〜(*´-`)

2023年5月21日 (日)

1986年製のKAWAI KL-70W で、カルク=エーレルトの「簸言集/Aphorismen, op.51」から、第11曲を

1986年製 KAWAI KL-70W で、カルク=エーレルト『簸言集/Aphorismen, op.51』から、第11曲を弾きました。

KL-70Wは高さ132cmという大型の木目調高級アップライトピアノ、さすがの大手国産メーカーの製品でしっかりと作られていて、豊かな鳴りがよみがえって充分に楽しめそうな楽器になりました。幅広い譜面台が魅力の一つですが、iPad楽譜だといささか微妙かもですね〜😅

Karg-Elert/カルク=エーレルト(エラート)はドイツの中堅作曲家です。西洋音楽の潮流が激変していた時代の真っただ中で皆が模索していた時代に、楽器の音色の色彩感や半音階的な和声進行にこだわりを持っていたフシがあります。この曲集は1905年の出版、副題として「ピアノのための17のスケッチ集」とあり、なかなかユニークな小品集。この曲は3/4+2/4の5/4拍子なんですよ〜(・o・ゞ

2023年5月16日 (火)

ヴェルディ『椿姫』からジェルモンのアリア "Di Provenza il mar, il suol"(Bar. 木村雄太)

バリトン歌手の木村雄太さんとの共演で、ヴェルディ(1813-1901)の『椿姫』(1853)からジェルモンのアリアです。バリトンはテノールほどにいくらでも役があるw声ではございませんが、やはりこのアリアは超〜有名な定番中の定番ですよね〜。

木村さんは東京藝術大学卒業。大分県出身で、イタリア・フランスオペラのバリトンの役や、フランス歌曲・日本歌曲を主なレパートリーとして活躍中の好青年ですぞ。2023年5月6日、経堂の経堂バプテスト教会での演奏タイム実況で、ウラにちょいと話し声が聞こえたりしているwのは、まぁ、ご容赦くださいませ〜。

*木村雄太HPはこちらです(^^)
https://yuta-kimura.jimdosite.com/

ピアノは、昭和51年(=1976年)納入調律という調律カードが入ったBELTONのアップライトピアノFU33Wです。BELTONは古き佳き時代の国産ピアノ、日本のピアノ製作のメッカであった浜松の冨士楽器/ベルトーンピアノ研究所で作られています。このベルトーンという名称は芸大教授でピアニストであったレオニード・クロイツァー/Leonid Kreutzer(1884-1953)氏によるもので、このピアノの鋳物フレームには誇らしげに<"BELTON" NAMED BY PROF. LEONID KREUTZER>と鋳込んであります。また、古い時代のBELTONの鋳物フレームで<MANUFACTURED SINCE 1937>と鋳込んである写真がネット上には複数転がっております。

BELTONは「国産ピアノの中でとりわけ音色が良い」という定評はあるようですが、かたや「修復にエラく手がかかる」という評価もあるようで、まぁありがちなバラつきなんだろなぁというのがワタクシ個人の見怪でございます。とりわけ、楽器とはもともとの質よりもナニよりも「履歴の個体差」の方が圧倒的にモノを言いますからね〜。

2023年5月14日 (日)

ピアノプレップ10周年おめでとうございます!

ピアノプレップ10周年おめでとうございました〜🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉

チェコのペトロフ本社からペトロフ専門店なんてダイジョブなの?と心配されたというのを笑い飛ばしつつ、堅実に着実に脚を運び続けて10年間、いや、10年間ってハンパないあゆみですってば👀👀👀

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特別な技術に頼るのでなく、基本の基本の技術を精密に盤石にするための日々の精進こそが継続につながる・・・というド正論を極めた価値は無限大ですぞ✨✨✨

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2023年5月12日 (金)

1969年製のDIAPASON No.170 で、ライネッケの「家庭の音楽 Hausmusik, op.77」から、第8曲『ロマンス/Romanze』を

1969年製のDIAPASON No.170 の音、例によっての ピアピット のオーバーホール&カスタム塗装です。

DIAPASON(ディアパソン)はよく知られた国産ピアノで、天才技術者の誉れ高い大橋幡岩氏の高い志を実現すべく製造されたのが始まりです。この動画の楽器は1969年製ですので製造の浜松楽器工業がカワイの子会社になって10年あまりのころの逸品です。ピアピット得意のカスタム塗装、今回はシックなツートンです。

曲は、Carl Reinecke(1824−1910)の「家庭の音楽 Hausmusik, op.77」から、第8曲『ロマンス/Romanze』です。ライネッケは19世紀末から20世紀初頭にかけてそれこそ星の数ほど輩出された作曲家の一翼を担う中堅作曲家で、作品番号にして300に及ぶ作品を出版しており、『さまざまな作曲家のピアノ協奏曲のためのカデンツァ集, op.87』と『フルート協奏曲, op.283』そして『フルートソナタ, op.167』がそこそこ有名かと思います。『家庭の音楽 Hausmusik, op.77』は、この時代にさまざまな作曲家がこぞって作曲した親しみやすい佳曲集の一つです。

2023年5月10日 (水)

BELTONのアップライトピアノFU33W(1976年製)で、ブラムバッハ「Acht Vortragsstücke, Op.69」の第7曲め『Romanze/ロマンス』を

Carl Joseph Brambach(1833-1902)による「Acht Vortragsstücke, Op.69」の第7曲め『Romanze/ロマンス』を、昭和51年(=1976年)納入調律という調律カードが入ったBELTONのアップライトピアノFU33W(Serial No. 303xx)で弾きました。なお、BELTONという綴りから「ベルトン」と表記されることも少なくないですが、最後期の従業員から直接「ベルトーンだった」という証言が得られていますぜ。

このピアノ、形式が「FU33」でウォルナット仕上げなので「W」が付けられているんだろうなぁと推測。この個体は某教会の所有で、調律カードによると2002年までは数年おきに手を加えられていたようですがそれから20年近く放置されていた由。そのワリには状態がまともで調律しただけでそれなりに豊かな響きが蘇ったのが僥倖で、2023年4月1日にごく小規模で行ったミニコンサートの実況録画でございます(*´-`)

BELTONは古き佳き時代の国産ピアノ、日本のピアノ製作のメッカであった浜松の冨士楽器/ベルトーンピアノ研究所で作られています。このベルトーンという名称は芸大教授でピアニストであったレオニード・クロイツァー/Leonid Kreutzer(1884-1953)氏によるもので、このピアノの鋳物フレームには誇らしげに<"BELTON" NAMED BY PROF. LEONID KREUTZER>と鋳込んであります。また、古い時代のBELTONの鋳物フレームで<MANUFACTURED SINCE 1937>と鋳込んである写真がネット上には複数転がっております。BELTONは「国産ピアノの中でとりわけ音色が良い」という定評はあるようですが、かたや「修復にエラく手がかかる」という評価もあるようで、まぁありがちなバラつきなんだろなぁというのがワタクシ個人の見怪でございます。とりわけ、楽器とはもともとの質よりもナニよりも「履歴の個体差」の方が圧倒的にモノを言いますからね〜。

作曲のBrambach/ブラムバッハ(1833-1902)はボンの近郊に生まれてケルン音楽院で学び、生涯の大部分をボンで過ごした音楽家です。例によって作品のほぼ全てが忘れ去られており、な〜んとYouTube上にもほとんど作品が見当たりません。作品番号はどうやら117まで、この動画の「Acht Vortragsstücke, Op.69」は1888年にライプツィヒの F.E.C. Leuckart社から第1集4曲第2集4曲のセットで出版され、この『Romanze』は第2集の3番めですので7曲めという計算になります。

2023年5月 9日 (火)

激安中華食材ゲットの巻

ここ10年くらいでウチ周辺に中華民族がけっこう増えて来て中華食材店も増えて来て愉しい限り。ガチ中華はまだ見かけないなぁw

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老母親が「5円だったからウッカリ買っちゃって〜🤣」とごっそりかっさらって来たコレ、要は大豆由来な食物繊維たっぷり植物性蛋白質のカタマリ、水に浸けて5分で柔らかくなり、茹でればたった2分でOKというスグレモノ💪

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ゴマ油で豆鼓と豆板醬と醤油漬ニンニク刻みを炒めて、少量の激安三年紹興酒に鶏がらスープで割って水を絞らずに投入してしばし加熱すればできあが〜り。

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油分のない油あげと怪釈すれば、酒醤油みりんな味付けでご飯のお供に麺類のお供に活躍しそうな。激安だった理由はちょいと期限切れだっただけで無問題😎

2023年5月 7日 (日)

明るい木目の1969年製 YAMAHA U7 で、バダジェフスカの『甘き夢見〜マズルカ』を

明るい木目の1969年製 YAMAHA U7 で、バダジェフスカ(ボンダジェフスカ)の『甘き夢見〜マズルカ』を弾きました。

1969年は昭和44年ですからピアノ業界に限らず日本全体が活気に満ちていた時代、その時代に最高に贅沢に作ったアップライトピアノで総アグラフかつ象牙黒檀鍵盤の逸品です。きっちりオーバーホールした上にグランフィールも取りつけてあり、鍵盤の操作性がグランドピアノっぽくなっていましたよ〜(*´-`)

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

*グランフィール、鹿児島の藤井さんの考案です
https://fujiipianoservice.jp/granfeel/

バダジェフスカ/Tekla Bądarzewska-Baranowska(1834−1861)はポーランド出身の女性サロンピアニストで、かの超〜有名な『乙女の祈り』の作曲者としてのみ知られています。『乙女の祈り』があまりにも売れたせいか偽作も数多いようですが、この『甘き夢見』は真作とのこと。この動画で弾いているのはオリジナル版ではなく、作曲者没後の1893年にライプツィヒで出版されたRitterによる平易版です。なお、Bądarzewska は日本では「オゴネク」が付けられている「a」=「ą」を無視してバダジェフスカまたはバダルジェフスカと読まれますが、ポーランド語ではボンダジェフスカまたはボンダルジェフスカという発音が近い・・・というのは、やはり日本人には無用な豆知識w

2023年5月 5日 (金)

柏木真樹ヴァイオリン教室発表会二日め@すみだトリフォニー小ホール

弟子たちの上達そして師匠のやる気(やらせる気かなw)が膨張の一途をたどり、今年はなんとなんと二日間にわたったw 柏木真樹 Vn.教室発表会の二日め、ピアノ伴奏の固め打ちでござい😤😤😤

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今回のワタクシの出番が7人分おそらく2時間半ぐらい弾きっぱなしだったのは、まぁフツーにいつものこと、発表会自体も1415〜2000過ぎまでの長丁場となって、もはやGW恒例の耐久レースというwww

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賛助メンバーには亀戸升本のお弁当、これがお楽しみの半分というのはココだけのハナシね🫢

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2023年5月 3日 (水)

ゆたか食堂@巣鴨

本日(5/3)は、恒例の 柏木 真樹 Vn.教室の発表会直前集中稽古な一日、巣鴨を起点に駒込の電撃一往復含めて6組なのでヤリ甲斐じゅ〜ぶん💪

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ランチ休憩の時間がしっかりあっても、こんなにもきはめて正しい食堂ではあっという間に食べ終わりでござった🤣

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巣鴨は「ときわ食堂」が有名ですが、こっちの「ゆたか食堂」のか〜なり雑な客あしらいはこの現代では貴重ですぜ☝️

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2023年5月 2日 (火)

1960年製 K.KAWAI No.480 で、グリーグの「抒情小品集」から『アリエッタ op.12-1』を

1960年製の古い K.KAWAI No.480 で、グリーグの「抒情小品集」から『アリエッタ op.12-1』を弾きました。

KAWAIのかなり古いアップライトピアノNo.480ですが、外装に高価なメイプル(=楓)を贅沢すぎるほどにw使い倒してしかも通常のNo.480と違う形に作り替えたという、正真正銘の世界に一台のみのぶっ飛んだ逸品です。ピアピット のオーバーホールですから内部機構も万全、柔らかく豊かな鳴りが心地良いですよ〜(*´-`)

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

グリーグの「抒情小品集」は比較的手軽な小品集としてよく知られておりますが、手軽さにはともすれば単調さやら退屈さやらがくっついてきたりして、侮れない曲集でもあったりします。重心が低めなこの個体でこの曲を弾くと、低音の音色と高音の音色との対比が魅力的だなぁと。



*ぴあの屋ドットコムchで、ピアピットの渡邉さんが紹介してますぜ

2023年5月 1日 (月)

都そば@京成高砂駅

ひっっっさびさに京成高砂駅下りホームの立ち食いそばに突撃、昔ながらの現金オンリーかつこの雑然さ冷水器の下のネギ段ボールが光ってますナ💡)、薄くて具がなくて要は三倍たぬきなやわやわ天ぷらの懐かしさよ🤣

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たぬきがなくてきつね480円で天ぷら500円なので、推して知るべし😂

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さすがに変わっているだろうと思って入ったらコレで、思わず見回したですよ〜🤣

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2023年4月30日 (日)

中島みゆき 作詞/作曲『はじめまして』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)

中島みゆきの『はじめまして』を、いつもの1894年製アンティークピアノで弾きました(*´-`)

『はじめまして』は1984年にリリースされたアルバム《はじめまして》の最後を飾る一曲です。このアルバム《はじめまして》は、中島みゆきが自らの理想とするサウンドをとことん追求しそして迷走したいわゆる「ご乱心時代」初期の産みの苦しみの結果の渾身のアルバムとのこと。

アルバムが《はじめまして》かつ最後の曲が『はじめまして』とはコレいかにですが、この曲の歌詞は中島みゆきではないほどにwストレートかつ前向きな歌詞なんですよね〜。前のアルバム《予感》からこのアルバム《はじめまして》まで一年半の間が空いておりいかにも産みの苦しみ、そして次のアルバム《御色なおし》はわずか半年後のリリースとなっています。なるほど、アルバム《はじめまして》は新生中島みゆき、乞うご期待だわよっ、というメッセージがてんこ盛りなのでしょうね〜。

 新しい服を着る 季節のように
  今来た道を 忘れてしまう


新緑の今の季節にぴったりのフレーズで、春は年度替わりで別れと出会いの季節、というのも決まり文句ですな。

 枯れた枝 落とすように
  悲しい人を 他人のように忘れてしまう


もうね、こういうフレーズが出てきてこその中島みゆきで、この期待を裏切らず何の衒いもない対語法はもはや心地よさすら感じます。<悲しい人>とは自分にとっての<悲しい人>で、字句通りに<忘れてしまう>ではなく、一歩ヒネって、悲しい部分なんて誰にだってあるに決まってるから切り替えていきましょ、と捉える方が季節がわりで始まるこの詞にふさわしい気がします。

 シカタナイ シカタナイ そんなことばを
  覚えるために 生まれて来たの


2番はこう始まります。この全体的にストレートに前向きなこの曲にど〜して<シカタナイ>をぶっ込んでくるのかに妄想をハタラかせたくなるのが中島みゆき読みのサガwwwでござる。歌詞ですから1番と関連づけるのは必ずしも的確とは思いませんが、1番の<他人のように忘れてしまう>が字句通りにハイ、サヨナラ、もう他人〜ではなく、あ〜も〜、まったく〜、と思いつつもやっぱり忘れたくないのではないでしょうか。

こういう感覚があらゆる人づきあいにつきものなのは、少しでも人生を送れば邪魔くさいくらいにwご存じでしょう。この<シカタナイ>な感覚は別に後ろ向きでもなんでもなく、明るい未来(言い過ぎ?)のためになくてはならない感覚とまで言いたくなるのは、やはりメンドくさいオジさんな証拠かしらんwww。まぁ中島みゆきですから当〜然恋愛が基本でしょけどね〜。

 少しだけ 少しだけ 私のことを
  愛せる人もいると思いたい


どんなに順風満帆に見えても自己肯定感に満ちていても、期待はずれのない人生を送れる人なんで皆無でしょう。期待が大きければ失望もそれだけ大きい、とは使い古されたフレーズですが、さまざまな経験を積んだ結果として期待を<少しだけ>にしておくというのは心の平安のためにきわめて有効、です、よね?

やはり思い出すのは・・・

 まわるまわるよ 時代はまわる
  喜び悲しみくり返し
  今日は別れた恋人たちも
  生まれ変わって めぐりあうよ
(1976年『時代』

『はじめまして』は、他者との関係性をうたっている形こそ取ってはいますが、実は今までの自分と訣別して生まれ変わるわよっ、という自らの心持ちを<はじめまして 明日(のわたし、そしてあなた!)>という言葉に託しているのではないでしょうか。このどストレートに明るく前向きな調子はカラ元気な感じがしないでもないですがw、不安と期待がないまぜになった年度替わり、別れと出会いの季節、春ですね〜(*´-`)

 はじめまして 明日
  はじめまして 明日
  あんたと一度 つきあわせてよ




この動画で使っているピアノは100年以上昔、1894年製のアンティークピアノ。このような楽器を使ってこのような曲を弾くのはまことに愉しいです。現代では世間で聞こえる音のほとんどは電気を通していますが、このころに世間で聞こえていた音は生音が主流でした。1877年にエジソンが蓄音機を実用化し、このピアノが作られた1894年にはSPレコードの大量生産ができるようになって、次第に「録音」というシロモノが世間に知られるようになった時代。こんな時代の楽器がどれほど豊かな音世界を伝えていたのか、この動画で使っている楽器は奇跡的にオリジナルほぼそのまま、まさに時代の生き証人です。

2023年4月28日 (金)

新田毎@秋葉原

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秋葉原駅の総武線各駅停車下りホームというか山手線京浜東北線への乗換通路横、ひときわ目立つ黄色地に黒文字の安いメニューのココは週四日にわたる「ステーキカレー」の安値提供サービスで有名ですが、本日はとんかつカレーでござい🐷

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さすがの安定感、歴史にもまれたB級なウマさはこ〜でね〜と😎

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2023年4月22日 (土)

YAESU/ヤエス YU2S で、キールの『Nachklänge op.21』から第1曲を

YAESU/ヤエス YU2S でキールの『Nachklänge op.21』から第1曲を弾きました。
*動画に焼き込んだ「SU2S」は「YU2S」の誤りです💦

YAESU(ヤエス)は、東京駅八重洲口近くにあった「八重洲ピアノ」がアポロピアノで有名な東洋ピアノ製造に依頼して昭和40年あたりに製作していたブランドです。なお、昭和30年代に白黒テレビで八重洲ピアノのCMを見たという証言が入ってきました。この時代の日本、何事にも活気に溢れていた時代だったんでしょうね〜。東洋ピアノ製造は底力がしっかりしていたようで、例によっての ピアピット の弦・チューニングピンそしてハンマー交換を含めたしっかりしたオーバーホールで生まれ変わりましたよ〜(*´-`)

*ピアノ工房ピアピット(千葉県印西市)
ピアノは本気で直せば古いピアノでも必ずよみがえります
http://www.piapit.com/repair.html

作曲のFriedrich Kiel(1821−1885)はシューマンの11歳年下でブラームスの12歳年上です。例のごとくで多くの作品を出版しており、主に器楽曲の作曲家として名を馳せました。"Nachklänge" とは「回想」という意味で、3曲セットの第1曲を弾いています。

2023年4月17日 (月)

Caleb Simper(1856-1942)「17 Voluntaries for the Organ, American Organ or Harmonium」第3巻から第4曲『Adagio』を、1900年ごろカナダはベル社の豪華棚付きリードオルガンで

わたらせ渓谷鐵道の神戸(ごうど)駅から2km程度、群馬県みどり市「童謡ふるさと館」所蔵のカナダはベル社の1900年ころの豪華棚付きリードオルガン(17ストップ!)を使って、イギリスのオルガニストそして作曲家のカレブ・シンパー/Caleb Simper(1856-1942)の「17 Voluntaries for the Organ, American Organ or Harmonium」シリーズの第3巻から、第4曲『Adagio』を、ボストン近郊の Bridgewater で1930年代始めまで頑張っていたパッカード社1905年製の大型棚つきリードオルガンで弾きました。

このベル社のリードオルガンは長い(=低い)16フィートのストップが低音側だけでなく全音域にわたって使えるのが特徴ですが、この動画では普通に8フィート+4フィートで弾きました。

カレブ・シンパーは普通の愛好家にとって親しみやすく平易な作品を数多く作曲しており、それこそ何万冊の単位でむちゃくちゃに「売れて」いたんですね〜。この「17 Voluntaries for the Organ, American Organ or Harmonium」シリーズだけでも12冊出版されておりまして、その第3巻の第4曲がこの『Adagio』です。実はこの「17 Voluntaries for the Organ, American Organ or Harmonium」はオマケが入っているものが5冊もあるという、似たような雰囲気の曲もまぁ少なくはないにしても、多作家ってぇヤツはホントにスゴいんだなぁと。

このベル社のリードオルガンは1900年前後に北米で隆盛を極めていた豪華棚付きリードオルガンの生き残り。小学校低学年の授業で使われていた程度の楽器、というリードオルガンのイメージとは全く異なる堂々たる楽器です。管楽器や歌唱のイメージは「レガート」という表現に取り組む上で必要不可欠。リードオルガンは管楽器かつ持続音を得意とする楽器で、しかも空気を足踏みペダルで送るのですから工夫次第で強弱表現が可能、というかなり楽しい楽器です。素直で温かくしかも演奏者の悪知恵w次第で管楽器としての多種多彩な表現ができる魅力は、一部の世界だけに留めさせるにはあまりにも惜しい世界です。



言い古されたハコモノ行政の問題、自治体関連のハコモノに納入された楽器はえてして担当が変わるたびに疎まれる存在となり、売りつけたw業者の方も面倒なので売ったらほったらかし、いつしか見て見ぬ振りをされて人知れず朽ち果てる・・・という残念な現実があるようで。まぁこれは行政に限らず、同じように放置されて朽ちるに任せられている楽器は決して少なくないようです。「童謡ふるさと館」の鍵盤楽器たちも似たような状況でしたが、運良く識者に再発見されて2018年前半に2台がなんとか復活を遂げました (`・ω・´)

2023年4月 9日 (日)

ピラブカウ/北池袋

いよいよ某柏木Vn教室の発表会シーズン、駒込に出向くついでになにやら探索したくなるのはフツーのこと、本日はもはやチャイナタウンと化した北池袋にフラフラと🐌

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ずいぶんと様相が変わって怪しさはマシマシ、フト見つけたのはタイのお惣菜店に見えるタイ料理のお店〜。店内は10人程度の狭さですが、このホンモノ感はホンモノで。

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タイ料理はあまり知らないので無難にランチグリーンカレーを発注、も〜、美味いのなんの、バッチリやられましたぞ😂

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2023年4月 5日 (水)

Angenieux 12.5mm F1.8 TYPE J11(D) & PENTAX Q@花園神社

おふらんすはパリの Angenieux の1958年製8mmシネ用 12.5mm F1.8 TYPE J11 が出土、しまい込んで行方不明になる前にwちょっとだけ新宿の花園神社でアソんでみました😛

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 Camera: PENTAX Q Lens: Angenieux 12.5mm F1.8 TYPE J11
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昔の鏡玉は明るいところが「眩しい感じ」になるのが実に愉しいのですが、今回もそれっぽくなった模様でまぁ上首尾でござったでした😉

f5.6 1/60sec. (ISO125)
 Camera: PENTAX Q Lens: Angenieux 12.5mm F1.8 TYPE J11
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もはや季節はソメイヨシノでなく八重桜ですね〜。

Angenieux 12.5mm F1.8 TYPE J11(1958, D-mount) & PENTAX Q
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«つくし煮成功〜

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