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カテゴリー「音楽>作曲家>Boëly」の1件の記事

2019年8月20日 (火)

Boëly(1785-1858) の教会用小品ホ短調を、100年前の大型リードオルガンで

ボストン近郊の Bridgewater で1930年代始めまで頑張っていたパッカード社1905年製の大型棚つきリードオルガンで、Alexandre-Pierre-François Boëly(1785-1858) の教会用小品を弾きました。リードオルガンの魅力は大向こうをウナらせるような超絶技巧ではなく、柔らかく優しい世界観にこそ。忙しすぎる現代人にこそ、この世界でユルんでいただきたいなぁと思ってやまないワタクシでありま〜す。

この手の大型棚つきリードオルガンは100年ちょい昔の北米にはごく普通にあった楽器です。見た目はパイプオルガンに匹敵するくらいに派手ですが、実は普通の箱型のリードオルガンの上に豪華な装飾棚(しかも意外と軽いw)を載せているだけなので、構造や機能自体は普通のリードオルガンと一緒と考えて差し支えないのでした。見た目で身構える必要は全〜然ないんですよ〜(・o・ゞ

曲は、日本の「基督教音楽出版」から出版された『教会オルガン前奏・間奏・後奏曲集(全音調による)オルガン・ブック』(木岡英三郎、1974)の第50曲です。原曲は1842年出版の『24のオルガン曲集 op.12』17曲め。この曲集 op.12 は5つの組曲に加えて独立した1曲のオッフェルトリウムからなり、その4つめの組曲ホ短調の第2曲がこの「Un poco lento, sur les jeux de fonds」です。足鍵盤つきの曲ですが、上記『オルガン・ブック』では和音を一ヶ所勝手に変えているだけでほぼそのまま手鍵盤用に書き直しています。

まぁこんなことはこの手の曲集にはわりかし頻繁にあることでして。市井の人々の間にかつてあふれていた音楽はとにかく自由なものでちょっとした集会所のスクエアピアノやリードオルガンそしてハルモニウムの周りに生まれていたわけですし、そのための音楽のための作曲家/編曲家もそれこそそこら中に存在していたようです。そのような普通の人々のための普通の曲集では長い曲をバッサリ切り詰めたり調号の少なく読みやすい調性に移調したりしてあるのもごく当たり前のこと、考えてみれば、現代の通俗曲でも全く同じことやってますよね〜。

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