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カテゴリー「音楽>作曲家>Satie」の11件の記事

2017年7月 1日 (土)

サティの命日に寄せて『ゴシック舞曲』を、1905年製プレイエル3bisで

今日(7/1)は、フランスの奇人/鬼神、サティ(1866−1925)の命日ですよ〜。

サティの『ゴシック舞曲(1893年):我が魂の大いなる静けさと堅固な平安のための9日間〜祈祷崇拝と聖歌隊的協賛〜』を、サティが生きていた1905年製(85鍵)のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。

サティは生涯一度だけ大恋愛をした、とされており、半年の間に書いた手紙はなんと300通以上。その激情がはじけ飛び、祈りと精神安定のためにこの『Danses Gothiques』が作曲されたと言われています。

このピアノは高崎のアトリエミストラルの楽器、ここはもともと信用金庫の建物だったせいかとにかく堅固で音が全て跳ね返ってくるような雰囲気で、およそ日本離れした音響を誇ります。外の音は多少聞こえますが、サロンコンサート会場としての質は優秀と思います。このサティが生きていた時代に作られたこのピアノ、豊かな音響空間でかなりイイ感じに育っています(・o・ゞ

2017年5月17日 (水)

サティ生誕祭によせて『干からびた胎児(1913年)』より第二曲『無柄眼類の胎児』を、1911年製プレイエルピアノで

今日(5/17)はサティ(1866-1925)の誕生日ですよ〜。

『干からびた胎児(1913年)』より第二曲『無柄眼類の胎児』を、サティが生きていた1911年製(85鍵)のプレイエル 3bis(トロワビス)型ヴィンテージピアノで弾きました。この曲、ショパンの葬送行進曲のパロディになっております故、サティの誕生日に紹怪するのにふさわしい曲でしてねん(・o・ゞ

サティは変わり者ぞろいのパリの音楽家wの中でも特別に異彩を放っておりますね。この曲は一聴してわかるように、ショパンのピアノソナタ第二番の第3楽章である有名な葬送行進曲のパロディです。そして中間部には<シューベルトの有名なマズルカからの引用/Citation de la célèbre mazurka de SCHUBERT>という註釈がありますが、そもそもシューベルトはマズルカを一曲も書いていないという (。_°)? (°_。)? アレ?

ふむ・・・シューベルトはウィーン生まれでウィーンで活躍した作曲家でポーランドの舞曲であるマズルカは一曲も書いていません。対してショパンはポーランド生まれでパリで活躍した作曲家でポーランドの舞曲であるマズルカが最も独創的かつ素晴らしいという定評があり、しかもマズルカの曲数が最も多いのです。

これをうがって解釈してみると・・・シューベルトのあり方は単純に極めて普通で当たり前の姿で、ショパンのあり方もまた故国を忘れぬという意味では極めて普通で当たり前の姿。ただしショパンの場合は異国にあって異国で活躍しつつ故国の象徴たるマズルカで超一流の評価を得ていたワケですから、実は超弩級の強い意志の持ち主であると同時に超弩級のひねくれ者だったに相違ありません。サティがどちらのあり方に強い共感を抱いたかは明らかで、ひょっとしてひょっとするとシューベルトのような「普通で当たり前の」あり方(これまたサティはわざと一面的な見方をしたなぁと思いますね〜w)なんて葬り去っちまえ〜! という意思が込められているのではないでしょうか。ヤリ玉に挙げられちまったシューベルトにとっちゃぁ全くもってイイ迷惑でしょうけどねんw
・・・いやいやいや、ワタクシも共感しますぞ(・x・ゞ

なお、ここで使っているプレイエルピアノはさいたまピアノ工房が2011~2012年にかけて中身をオーバーホール、外装を2016年に再塗装しているので、歳はとっていますが新しい感じ。それでいながら古い楽器のファジーな奥深さwはちゃぁんと残っているという、昔の楽器に寄り添って真摯に修復作業を行える稀有な工房がさいたまピアノ工房です。
・さいたまピアノ工房: http://saitama-piano.main.jp/

2016年10月31日 (月)

サティ『グノシエンヌ第7番/星たちの息子』を、ペトロフのアップライトピアノで!

Soundcloud 紹介、第3弾もサティです。生誕150年もあと二ヶ月ですし(・o・ゞ

サティはグノシエンヌを6曲書いている、というのが通説ですが、実は第7番として出版された曲がございます。モトはと言えば、劇付随音楽になるハズだった『星たちの息子/Le fils des ètoiles』の第1幕の一部、かつ、ピアノ連弾曲『梨の形をした3つの小品』の第1番(この小品は「3つの小品」という題名でも実際には7曲なので、第1番=第3曲という楽しいネタもあるのですがw)にも転用されている・・・という、なかなか複雑な来し方の作品です。

サティ(1866-1925)『グノシエンヌ第7番』
2016.1.31. 高崎、アトリエミストラル
 ペトロフ P118D1 アップライトピアノ:筒井 一貴

2016年10月30日 (日)

サティ『グノシエンヌ第6番』を、1820年代のウィーン式フォルテピアノで!

Soundcloud 紹介第2弾は、ちょいとキテレツなネタです。

サティは1866年生まれですから、現代ピアノの時代の作曲家。その『グノシエンヌ第6番』を、音域6オクターヴの1820年代のウィーン式アクションのフォルテピアノで弾いています。いわゆる「オリジナル」ということを厳密に語るとほぼ暴挙に近いですが・・・「楽器の響き方の性格」を考えると、現代のピアノで弾くよりもよほど「味」が生まれるのは必定。

気がついてしまったのが運の尽きwで、やってみないワケには行かなくなってしまいましてネ。グノシエンヌの中でもサティらしさが際立っているこの「第6番」の雰囲気が、より独特になってくれました(・o・ゞ

サティ(1866-1925)『グノシエンヌ第6番』
2016.2.16. 池袋、自由学園明日館 ラウンジホール
 1820年製 グレーバー ウィーン式フォルテピアノ:筒井 一貴

2016年7月 1日 (金)

サティ生誕祭によせて『星たちの息子 "Le fils des étoiles" 〜全曲版〜』を、1905年製プレイエルピアノで

本日(7/1)は、今年生誕150年を迎えているサティ(1866-1925)の命日でありま〜す。
先日2016年6月5日に高崎のアトリエミストラルにて行ったオールサティプログラムの演奏会の実況録画より、およそサティマニアしか知らないであろうw秘曲中の秘曲『星たちの息子 "Le fils des étoiles" 〜全曲版〜』です。・・・演奏時間63分ですので、心してどうぞ(・o・ゞ

『星たちの息子 "Le fils des étoiles" 〜全曲版〜』は全3幕からなる戯曲にサティが音楽をつける予定だったところが戯曲作者との意見の違いで頓挫、サティが後年独自にピアノソロで曲を書き上げ、それが死後発見された・・・という作品です。総演奏時間60分を超える大作で、サティ最長の作品と言えます(有名な『ヴェクサシオン』は繰り返しの回数が840回と多いだけの元ネタとしては「短い」作品ですからね〜www)。『星たちの息子』各幕への前奏曲は普通に出版されていて演奏も録音も多数存在しますが、この「全曲版」の存在はごく限られた人にしか知られておらず、2016年にベーレンライター社がようやく出版したことでこれから少しずつ知られて来ることになる・・・かもしれません(無理かなぁw)

ここで使っているピアノは、アトリエミストラル所蔵の1905年製プレイエル・・・すなはち、正真正銘、サティが生きていた時代の文化の薫り高きパリで作られた楽器。現代とはそもそも「人間の生き方」自体が全く異なる時代の逸品が今なおそのままの姿で生き残ることはございませんが、この楽器は奇跡的に弾き方次第で昔の空気を蘇らせられる楽器です。

動画による記録では当日の雰囲気のごくわずかしかお伝えできませんが、楽しんでくださると嬉しいです!m(._.)m

サティ(1866-1925)星たちの息子〜全曲版〜
2016.6.5. 高崎、アトリエミストラル
 1905年製 プレイエル 3bis グランドピアノ:筒井 一貴

2016年6月 7日 (火)

6月5日/『サティが生きたパリの音』・・・オリジナル楽器で生誕150年のサティを@高崎 アンコール(グノシエンヌ第5番)

2016年6月5日、高崎、アトリエミストラルにて『サティが生きたパリの音』でのアンコール動画をお送りします!

サティが生きていた1905年製のプレイエル 3bis(トロワビス)、場所はかつて信用金庫の建物であって非常に頑丈であるおかげか(どうだか知らんけどw)、日本離れした「石の響き」が存分に愉しめる会場。ピアノも水を得た魚のごとく響き渡ってくれました(・o・ゞ

サティ(1866-1925)グノシエンヌ第5番
2016.6.5. 高崎、アトリエミストラル
 1905年製 プレイエル 3bis グランドピアノ:筒井 一貴


Soundcloud にも音声をアップしましたです(・o・ゞ

2016年5月18日 (水)

サティ生誕祭によせて『グノシエンヌ第7番』を、ペトロフのアップライトピアノで

し、しまった。昨日(5/17)は、サティの151回めの誕生日でしたね〜♪(^^;;;;;
例によって自分の動画、今年始めに素性の抜群なアップライトピアノで行ったコンサートの実況です。

サティの『星たちの息子』第1幕より→『グノシエンヌ第7番』→『梨の形をした3つの小品』第1曲(実質は第3曲めw)という経緯をたどった曲、ピアノソロ曲としては『グノシエンヌ第7番』として好事家に知られている・・・はず!(・o・ゞ



Soundcloud にも音声をアップしましたです(・o・ゞ

2016年2月21日 (日)

サティ/グノシエンヌ第6番をウィーン式6オクターヴフォルテピアノで

今年はサティ(1866ー1925)生誕150年。
6月5日高崎にて、サティ存命当時1905年製のプレイエルピアノでオールサティ演奏会を行います。さぁ今すぐスケジュールにチェック!

つい先日2月16日の『古典鍵盤楽器 徒然草 伍』でアンコールで弾いた、グノシエンヌ第6番の動画をどうぞ!

ここで使っているピアノは1820年代のウィーンの楽器ですから、サティとは国も場所も遠く遠〜く離れています。ぶっちゃけ、現代の演奏のほとんどが作曲家が生きていた時代と遠く遠〜く離れた現代楽器での演奏ですから、その逆があっても別に不思議はあんめぇ・・・と ( ̄ー ̄)

まぁ昔々のピアノと100年ちょい昔のピアノとに共通点が全くナイわけではなく・・・「きわめて良く響くように作られた木の箱に弦を張ってそれを叩いて音を出す」という実にざっっっくりした共通点はございます。この「きわめて良く響く木の箱」でかもし出される響き、えも言われぬ柔らかさそして温かさに満ちておりまして、いろんな使い方をしないのも実にもったいないおハナシ。狭量な古楽器オリジナル原理主義は自ら可能性そして多様性を放棄しているワケで、それはそれで良きコトなのかも知れません。

演奏会においでくださった「pic kumasan」がブログに詳細にレポートしてくださいましたが・・・<もしかしたら江戸川乱歩のドラマに使われそうな世界です>そして<最後のアンコールはサティの曲でした、本当にサスペンスドラマみたいでした>という雰囲気w、どうぞお楽しみくださいませ〜(・o・ゞ

2016.2.16. 池袋、重要文化財:自由学園明日館 ラウンジホール
 1820年代オリジナル6オクターヴフォルテピアノ(グレーバー製):筒井 一貴

2015年4月22日 (水)

4月21日/芸能花伝舎(西新宿)ランチタイムコンサート演奏動画/サティ:グノシエンヌ第3番

2015年4月21日(火)西新宿、芸能花伝舎にてランチタイムコンサートを行いました。

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この会場は響きが非常に心地よく、ナトリピアノ社によるマホガニー木目のベーゼンドルファー(1990年代前半)の響きも素晴らしかったこともあり、右ペダルをほとんど踏み替えずに弾いてみました。撮影位置を足元が見える位置にしたので、2回しか踏み替えていないのがお判りになるかと思います(^^)v



拙ブログでは<昔のピアノには手動ダンパー装置の楽器が少なくなく、ダンパーを上げっぱなしにする演奏はごく当然であった>という史実に基づく指摘をしていますが、右ペダルを踏み替えない表現はなにも昔の平行弦時代のピアノの専売特許ではありません。「昔のピアノは平行弦だったから音が混ざりにくく、ペダルを踏み替えなくても大丈夫だった。今のピアノはそんなの無理!」と決めつける想像力に乏しく判断が浅い方々も少なからずいらっしゃりますが、そのような一面もあるにせよ、結局は楽器演奏は演奏者の妄想(笑)と耳の使い方のタマモノで、妄想力と耳次第で相当の狼藉を働くwことができるのでありま〜す。(`・ω・´)シャキーン

ちなみに、ダンパーを上げっぱなしにする演奏習慣に対して、その当時でも賞賛する意見とともに「聞くに堪えない」とか「悪しき習慣である」とかの非難も少なからず存在しており、これは昔の平行弦のピアノでも耳前(?)次第、ダンパー開放で聴かせられる人も聴かせられない人も存在していたという証です。これはとりもなおさずダンパーを上げっぱなしにする演奏習慣が普通に行われていた証拠であり、そしてその習慣に対しての賛否両論が存在していた・・・という史実であります。「昔のピアノは平行弦だったから音が混ざりにくい」という浅い浅〜い一面的理解にもとづく決めつけがどれほど耳を使って能動的に判断することを阻害しているか、頭でっかちは有害無益であります。

まぁ、頭でっかちにならないのは誰でも確かに困難ではありますが、この「ダンパー上げっぱなしという演奏習慣」でどのようなことを狙っていたのかを知り、それを現代のピアノ演奏にどのように活かすのかを実践してこそ、マニアの面目躍如であります。人間の耳とはどこまでも柔軟なものですよ〜。

2014年12月 1日 (月)

高崎「アトリエ ミストラル」のプレイエルピアノ

高崎の「アトリエ ミストラル」の1905年製プレイエル3bisで、来年2015年2月1日に行うオールサティ演奏会の1曲を弾いてみました。グノシエンヌ第3番です。

古い楽器(に限らず古いモノ)は単なるモノではなく、何か言いようのないナニかが込められている気にさせられるのが常ですが・・・やはり、サティが生きていた時代のパリで生まれたピアノであるこの1905年製のプレイエル、魔物が棲んでおりますぞ。
現代人の生活は魔物だとか妖精だとかとはほぼ無縁になってしまいましたが、古い楽器と関わっていると意外と普通に出会えます(笑
来年の2月1日、是非とも会いにいらしてくださいませ〜(・o・ゞ


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