フォト

カテゴリー

カテゴリー「音楽>楽器>フォルテピアノ」の11件の記事

2017年7月29日 (土)

シューマンの命日によせて『トロイメライ』を、1843年製J.B.シュトライヒャーで

今日(7/29)は、シューマン(1810-1856)の命日ですよ〜。
シューマンが生きていた時代の1843年J.B.シュトライヒャー製のオリジナルフォルテピアノで、かの有名な『トロイメライ』を弾きました。

シューマンが生きていた頃に製作された楽器、というだけでシューマンを弾くのに最適・・・と言えるほどコトは単純ではございませんが、少なくとも楽器を製作した人物の「心のあり方」は現代人のそれよりもはるかにシューマンと共通点が多いのは明白でしょう。このような楽器で妄想wをたくましくして演奏できるのは、まことに嬉しいことでありま〜す (`・ω・´)シャキーン

2017年3月26日 (日)

ベートーヴェンの命日によせて『ピアノソナタ第31番 op.110』より第3楽章を、オリジナルブロードウッドピアノで

今日(3/26)は、ベートーヴェンの命日ですね〜。
後期三大ピアノソナタの一つ、ピアノソナタ第31番 op.110 の第3楽章を、この時期にベートーヴェンが所有していたピアノと同型でほぼオリジナルそのままで残っており、修復も最低限に止められているブロードウッド製フォルテピアノで弾きました。

2001年10月金沢の石川県立音楽堂のオープニングで『音楽堂 楽器博物館』が企画され(交流ホール)、大阪は堺の「フォルテピアノヤマモトコレクション」の楽器が確か6台展示されました。その楽器を使って2度の週末でコンサートを5回行いまして、いやはや、当然ながら曲目は全て異なるワケで、コレでか〜なり鍛えられましたわ〜(・o・ゞ

この映像は自分の小型デジタルビデオで録ったものですが、内蔵マイクの音が予想以上にマトモでびっくりでした。
・・・それにしても15年以上昔、ワタクシも別人ですねん(・x・ゞ

2017年3月25日 (土)

ドビュッシーの命日によせて『アラベスク第1番』を、プレイエル1858年製のピアニーノで

今日(3/25)は、ドビュッシーの命日ですね〜。
有名(すぎる)な『アラベスク第1番』を、ドビュッシーが生まれる数年前の1858年にパリで製作された、プレイエル社のピアニーノ(85鍵、鉄骨無し)で。4年前の動画で御免です。m(._.)m

このピアニーノはショパンが自宅に持っていたピアニーノと構造的にはほとんど変化がなく、この時代ではすでに古い機構の楽器でしたが、このような曲にはいかにもふさわしい楽器の一つではなかろうかと。

また、この楽器は真摯かつ非常に理解度が高い技術者の手でオリジナルの思想に忠実な修復がなされており、この楽器ならではの体験ができるかもしれません(・o・ゞ

修復は、ピアノ・バルロン・ジャパンhttp://francepiano.jp/home.html)と、さいたまピアノ工房http://saitama-piano.main.jp/)です。ともに洞察力に富み緻密で実直な目と技術、そして楽器と音楽に対する深い愛情を備えた小さな大工房です!

2016年10月30日 (日)

サティ『グノシエンヌ第6番』を、1820年代のウィーン式フォルテピアノで!

Soundcloud 紹介第2弾は、ちょいとキテレツなネタです。

サティは1866年生まれですから、現代ピアノの時代の作曲家。その『グノシエンヌ第6番』を、音域6オクターヴの1820年代のウィーン式アクションのフォルテピアノで弾いています。いわゆる「オリジナル」ということを厳密に語るとほぼ暴挙に近いですが・・・「楽器の響き方の性格」を考えると、現代のピアノで弾くよりもよほど「味」が生まれるのは必定。

気がついてしまったのが運の尽きwで、やってみないワケには行かなくなってしまいましてネ。グノシエンヌの中でもサティらしさが際立っているこの「第6番」の雰囲気が、より独特になってくれました(・o・ゞ

サティ(1866-1925)『グノシエンヌ第6番』
2016.2.16. 池袋、自由学園明日館 ラウンジホール
 1820年製 グレーバー ウィーン式フォルテピアノ:筒井 一貴

2016年2月21日 (日)

サティ/グノシエンヌ第6番をウィーン式6オクターヴフォルテピアノで

今年はサティ(1866ー1925)生誕150年。
6月5日高崎にて、サティ存命当時1905年製のプレイエルピアノでオールサティ演奏会を行います。さぁ今すぐスケジュールにチェック!

つい先日2月16日の『古典鍵盤楽器 徒然草 伍』でアンコールで弾いた、グノシエンヌ第6番の動画をどうぞ!

ここで使っているピアノは1820年代のウィーンの楽器ですから、サティとは国も場所も遠く遠〜く離れています。ぶっちゃけ、現代の演奏のほとんどが作曲家が生きていた時代と遠く遠〜く離れた現代楽器での演奏ですから、その逆があっても別に不思議はあんめぇ・・・と ( ̄ー ̄)

まぁ昔々のピアノと100年ちょい昔のピアノとに共通点が全くナイわけではなく・・・「きわめて良く響くように作られた木の箱に弦を張ってそれを叩いて音を出す」という実にざっっっくりした共通点はございます。この「きわめて良く響く木の箱」でかもし出される響き、えも言われぬ柔らかさそして温かさに満ちておりまして、いろんな使い方をしないのも実にもったいないおハナシ。狭量な古楽器オリジナル原理主義は自ら可能性そして多様性を放棄しているワケで、それはそれで良きコトなのかも知れません。

演奏会においでくださった「pic kumasan」がブログに詳細にレポートしてくださいましたが・・・<もしかしたら江戸川乱歩のドラマに使われそうな世界です>そして<最後のアンコールはサティの曲でした、本当にサスペンスドラマみたいでした>という雰囲気w、どうぞお楽しみくださいませ〜(・o・ゞ

2016.2.16. 池袋、重要文化財:自由学園明日館 ラウンジホール
 1820年代オリジナル6オクターヴフォルテピアノ(グレーバー製):筒井 一貴

2015年4月25日 (土)

クリストフォリ1726年製ピアノの複製楽器による演奏動画/ベネデット・マルチェルロ:ソナタ イ短調より、プレスト

最初期のピアノで弾いた、ピアノ(=ハンマーで弦を叩いて発音する鍵盤楽器)が発明された頃にその周辺で作曲されたとされている曲をご紹介します。2001年に録ってもらったminiDVからの資料ですが、意外と音がマトモに録れており、恥ずかしながら公開を決意しました (`・ω・´)キリッ

2001年4月1日、帯広の相原求一朗デッサン館で行った「最古のピアノコンサート」のライヴ録画です。

ベネデット・マルチェッロ(1686-1739):ソナタ イ短調より、プレスト
Benedetto Marcello(1686-1739) Presto from SONATA in a minor played on a copy of Cristofori Piano (Nobuo Yamamoto 1999) based on the 1726 model (Leipzig)

ピアノは伊太利亜のCristoforiによって1700年少し前あたりに発明されたということになっていますが、この時期ヨーロッパでは打弦式鍵盤楽器の萌芽が複数生じていた形跡があります。
そのうち現存していて最も洗練されているものがCristoforiの手による3台(1720年、1722年、1726年)ですが、これら3台それぞれにさまざまなアイディアが盛り込まれており、単純に最古の個体に価値を見いだすのか最後の個体を最終形態として価値を見いだすのかは結論が出ませんし、そもそもこの<真の天才による偉大な発明>を現代人ごときが云々するのは意味のないことです。

ただし、ニューヨークのメトロポリタン博物館の所蔵で「現存する最古のピアノ」とされている1720年製のクリストフォリのピアノは後年に音域を高く変更する、という大改造がされていることは知っておくべきです。これに伴ってピアノの音質に重大な影響を及ぼす打弦点がクリストフォリオリジナルと異なる位置に変えられており、残念ながらもはやこの1720年製のクリストフォリピアノの音色の資料的価値は非常に乏しい・・・と言わざるを得ないのではないでしょうか。それに加えて、1938年に著名な音楽学者のクルト・ザックスの主導の下に響板とそれに付随する数多くのオリジナルの部品が交換されてしまった、という取り返しのつかない損害を被ってしまっています。

これに対して、大阪は堺のフォルテピアノ修復家の山本宣夫氏が1999年に完成させた、Cristofori晩年1726年製の楽器(現Leipzig大学所蔵)の複製は、最初期のピアノがまだまだ未熟な初歩楽器だった・・・という先入観を払拭してあまりある素晴らしい楽器で、この時代の(特に伊太利亜の)鍵盤楽器音楽の方向をまさしく指し示していた奇跡でありました。

この時代の伊太利亜の鍵盤楽器音楽については、ピアニストはおろか古楽器の演奏家ですら今ひとつパッとしない、という印象を持っているようですが、Cristoforiのピアノで演奏してみるとその香り立つ魅力に陶然となることもしばしばです。これは「時代の必然」と言っても差し支えなさそうな、楽曲と楽器とのベストマッチングでありましょう!

ベネデット・マルチェッロ Benedetto Marcello(1686-1739)の兄であるアレッサンドロ・マルチェッロ Alessandro Marcello(1669-1747)が、現在ローマの博物館に所蔵されている1722年製のクリストフォリピアノのかつての所有者であった・・・とされており、ベネデットもクリストフォリのピアノを体験したと考えて差し支えないでしょう。

補)1722年製のクリストフォリピアノについては、このコピー楽器が非常に優秀と思われます。どうぞご一読あれ!(英語ですが)
http://www.arpicimbalo.com/about_the_instrument.php


作曲当時の創造力の源泉たる楽器に対する興味(ワクワク感とも言えますネ)無くして、いわゆる「クラシック音楽」と称する音楽の理解は浅くならざるを得ません。どうぞ、楽器も曲も存分にお楽しみくださりますように。

2015年4月15日 (水)

クリストフォリ1726年製ピアノの複製楽器による演奏動画/ジュスティーニ:ソナタ第10番

最初期のピアノで弾いた、ピアノ(=ハンマーで弦を叩いて発音する鍵盤楽器)のため、と明記された最古の曲をご紹介します。2002年に録ったminiDVからの資料ですが、意外と音がマトモに録れており、恥ずかしながら公開を決意しました (`・ω・´)キリッ

ピアノは伊太利亜のCristoforiによって1700年少し前あたりに発明されたということになっていますが、この時期ヨーロッパでは打弦式鍵盤楽器の萌芽が複数生じていた形跡があります。
そのうち現存していて最も洗練されているものがCristoforiの手による3台(1720年、1722年、1726年)ですが、これら3台それぞれにさまざまなアイディアが盛り込まれており、単純に最古の個体に価値を見いだすのか最後の個体を最終形態として価値を見いだすのかは結論が出ませんし、そもそもこの<真の天才による偉大な発明>を現代人ごときが云々するのは意味のないことです。

ただし、ニューヨークのメトロポリタン博物館の所蔵で「現存する最古のピアノ」とされている1720年製のクリストフォリのピアノは後年に音域を高く変更する、という大改造がされていることは知っておくべきです。これに伴ってピアノの音質に重大な影響を及ぼす打弦点がクリストフォリオリジナルと異なる位置に変えられており、残念ながらもはやこの1720年製のクリストフォリピアノの音色の資料的価値は非常に乏しい・・・と言わざるを得ないのではないでしょうか。それに加えて、1938年に著名な音楽学者のクルト・ザックスの主導の下に響板とそれに付随する数多くのオリジナルの部品が交換されてしまった、という取り返しのつかない損害を被ってしまっています。

これに対して、大阪は堺のフォルテピアノ修復家の山本宣夫氏が1999年に完成させた、Cristofori晩年1726年製の楽器(現Leipzig大学所蔵)の複製は、最初期のピアノがまだまだ未熟な初歩楽器だった・・・という先入観を払拭してあまりある素晴らしい楽器で、この時代の(特に伊太利亜の)鍵盤楽器音楽の方向をまさしく指し示していた奇跡でありました。

この時代の伊太利亜の鍵盤楽器音楽については、ピアニストはおろか古楽器の演奏家ですら今ひとつパッとしない、という印象を持っているようですが、Cristoforiのピアノで演奏してみるとその香り立つ魅力に陶然となることもしばしばです。これは「時代の必然」と言っても差し支えなさそうな、楽曲と楽器とのベストマッチングでありましょう!

このジュスティーニの作曲による12のソナタ集<SONATE da cimbalo di piano e forte detto volgarmente di martelletti, op.1 (FIRENZE 1732)>は、題名に「ハンマー付の強弱チェンバロのために」と明記されており、ピアノを演奏楽器として指定した最古の曲であるとされています。出版された1732年はCristoforiが没した翌年、何か意味があるかも知れませんし、ないかも知れません(・o・ゞ

作曲当時の創造力の源泉たる楽器に対する興味(ワクワク感とも言えますネ)無くして、いわゆる「クラシック音楽」と称する音楽の理解は浅くならざるを得ません。どうぞ、楽器も曲も存分にお楽しみくださりますように。

ロドヴィコ・ジュスティーニ:ハンマー付の強弱チェンバロのためのソナタ集 op.1 より、第10ソナタ ヘ短調
(2002年4月13日、東京、サローネクリストフォリ成城 演奏表現学会 例会)
Lodovico Giustini(1685-1743) SUONATA X in F Minor from "SONATE da cimbalo di piano e forte detto volgarmente di martelletti(1732)" played on a copy of Cristofori Piano (Nobuo Yamamoto 1999) based on the 1726 model (Leipzig)
1. Alemanda - Affettuoso
2. Canzone - Tempo di Gauotta
3. Alemanda - Grave, e Affettuoso
4. Corrente - Allegro assai
(2002.4.13. Tokyo, JAPAN)



・ジュスティーニ ソナタ集、初版(Firenze, 1732)の表紙
Giustini_cover

2015年4月13日 (月)

クリストフォリ1726年製ピアノの複製楽器による演奏動画/ジュスティーニ:ソナタ第8番

最初期のピアノで弾いた、ピアノ(=ハンマーで弦を叩いて発音する鍵盤楽器)のため、と明記された最古の曲をご紹介します。2001年に録ったminiDVからの資料ですが、意外と音がマトモに録れており、恥ずかしながら公開を決意しました (`・ω・´)キリッ

ピアノは伊太利亜のCristoforiによって1700年少し前あたりに発明されたということになっていますが、この時期ヨーロッパでは打弦式鍵盤楽器の萌芽が複数生じていた形跡があります。
そのうち現存していて最も洗練されているものがCristoforiの手による3台(1720年、1722年、1726年)ですが、これら3台それぞれにさまざまなアイディアが盛り込まれており、単純に最古の個体に価値を見いだすのか最後の個体を最終形態として価値を見いだすのかは結論が出ませんし、そもそもこの<真の天才による偉大な発明>を現代人ごときが云々するのは意味のないことです。

ただし、ニューヨークのメトロポリタン博物館の所蔵で「現存する最古のピアノ」とされている1720年製のクリストフォリのピアノは後年に音域を高く変更する、という大改造がされていることは知っておくべきです。これに伴ってピアノの音質に重大な影響を及ぼす打弦点がクリストフォリオリジナルと異なる位置に変えられており、残念ながらもはやこの1720年製のクリストフォリピアノの音色の資料的価値は非常に乏しい・・・と言わざるを得ないのではないでしょうか。それに加えて、1938年に著名な音楽学者のクルト・ザックスの主導の下に響板とそれに付随する数多くのオリジナルの部品が交換されてしまった、という取り返しのつかない損害を被ってしまっています。

これに対して、大阪は堺のフォルテピアノ修復家の山本宣夫氏が1999年に完成させた、Cristofori晩年1726年製の楽器(現Leipzig大学所蔵)の複製は、最初期のピアノがまだまだ未熟な初歩楽器だった・・・という先入観を払拭してあまりある素晴らしい楽器で、この時代の(特に伊太利亜の)鍵盤楽器音楽の方向をまさしく指し示していた奇跡でありました。

この時代の伊太利亜の鍵盤楽器音楽については、ピアニストはおろか古楽器の演奏家ですら今ひとつパッとしない、という印象を持っているようですが、Cristoforiのピアノで演奏してみるとその香り立つ魅力に陶然となることもしばしばです。これは「時代の必然」と言っても差し支えなさそうな、楽曲と楽器とのベストマッチングでありましょう!

このジュスティーニの作曲による12のソナタ集<SONATE da cimbalo di piano e forte detto volgarmente di martelletti, op.1 (FIRENZE 1732)>は、題名に「ハンマー付の強弱チェンバロのために」と明記されており、ピアノを演奏楽器として指定した最古の曲であるとされています。出版された1732年はCristoforiが没した翌年、何か意味があるかも知れませんし、ないかも知れません(・o・ゞ

作曲当時の創造力の源泉たる楽器に対する興味(ワクワク感とも言えますネ)無くして、いわゆる「クラシック音楽」と称する音楽の理解は浅くならざるを得ません。どうぞ、楽器も曲も存分にお楽しみくださりますように。

ロドヴィコ・ジュスティーニ:ハンマー付の強弱チェンバロのためのソナタ集 op.1 より、第8ソナタ イ長調
(2001年4月1日、帯広、相原求一朗デッサン館)
Lodovico Giustini(1685-1743) SUONATA VIII in A Major from "SONATE da cimbalo di piano e forte detto volgarmente di martelletti(1732)" played on a copy of Cristofori Piano (Nobuo Yamamoto 1999) based on the 1726 model (Leipzig)
1. Sarabanda - Affettuoso
2. Allegro
3. Rondo - Affettuoso
4. Giga - Prestissimo
(2001.4.1. Obihiro, JAPAN)



・ジュスティーニ ソナタ集、初版(Firenze, 1732)の表紙
Giustini_cover

2015年3月27日 (金)

4月7日/古典鍵盤楽器 徒然草 弐 〜モーツァルト時代の鍵盤楽器たち〜

2015年4月7日(火)19時開演(18時半開場)
池袋、自由学園明日館 Room1925(教室)
2500円(当日精算、全席自由)
主催:目白古楽ネットワーク(梅岡)
共催:自由学園明日館
<使用楽器>
ルイ・デュルケン(1790年モデル/フォルテピアノ)
 製作:Thomas & Barbara WOLF
シュタイン(1763年/旅行用クラヴィコード)
 製作:Alfons Huber & Albrecht Czernin


1925年フランク・ロイド・ライト建築の重要文化財「自由学園明日館」共催による古楽器による震災復興支援コンサート。素晴らしい音響の歴史的建造物で古典鍵盤楽器の演奏をお聴き頂きます。

Handregister

これから、現代の古楽器演奏ですらなかなか取り上げられない、ウィーン式ピアノの初期(=モーツァルトの時代)に実は一般的であった機構を大胆に試していこうと思います。その機構とは、ハンドレジスター(=手動ダンパー装置)そしてハンマーチェック(=ハンマー受け止め装置)なし、という機構です。

現在目にするフォルテピアノのほとんどはモーツァルトより新しい時代のタイプに「標準化」されてしまっているフシがありますが、昔は標準化とは無縁の時代であったはずです。標準化することで扱いが容易になるよう「改良」されたのは確かですが、逆にそれと同時に失ったものも少なくありません。

今回は、このモーツァルトの時代の構造に近いフォルテピアノに加えて、モーツァルトが7歳のときに入手した旅行用クラヴィコードの完全コピーを用いて、古いが故に実は新鮮で新しい未体験の響きを現代にお届けします!
このモーツァルトの旅行用クラヴィコードのコピー楽器は世界に他にも数台ありますがいづれも大変な有名人の所有で、この楽器の音が聴けるのは世界中で筒井周辺のみです。
・・・お聞き逃しなく〜(^^)v


http://www.h3.dion.ne.jp/~bergheil/clavichord/fortepiano/Keyboard_Topics.html

2014年11月23日 (日)

「古典鍵盤楽器徒然草 壱 〜手動ダンパー装置の可能性〜」ライヴ録画/ハイドン:ソナタ Hob.XVI/20 第2楽章

2014年11月20日「古典鍵盤楽器徒然草 壱 〜手動ダンパー装置の可能性〜」のライヴ録画です。ハイドンのソナタ Hob.XVI/20(1771年)第2楽章、ルイ・デュルケン(一時期シュタイン製と見做されていた)1790年モデルのピアノでダンパー全開放&バックチェック取り外しで弾きました。18世紀中ごろには手動ダンパー&バックチェック無しのピアノは珍しくなく、このような演奏の可能性は無視するべからず、という主張をこめた演奏会でした。




・・・現代ピアノ人の一般的感性からすると右ペダル踏みっぱなしでは音楽になる<はずがない>でしょうが、18­世紀のピアノには手動ダンパー装置のものが全く珍しくなかった、という史実は現代人の感覚とは無関係に厳然と存在します。このようなピアノでは、ダンパーを「下げっぱなし=現代ピアノの右ペダルを踏まない状態!」にするか「上げっぱなし=現代ピアノの右ペダルを踏みっぱなしにする状態!」にするか、の奏法以外は原理的に不可能です。


実は、右ペダルを踏みっぱなしにした状態でのいわば「音が響き倒すw感覚」を知ることは「響きを感じ取る耳」を強制的に養うことに他ならず、ごく一部の古楽器マニア­だけの感覚にしておくのはもったいないかも知れません (`・ω・´)シャキーン
・・・なにしろ、欧羅巴の教会では残響4〜5秒なんて当たり前(もちろん短いところもありますが)。音楽家に限らず、皆がそういうところに毎週日曜に礼拝に行ってオルガンが「響き倒す」状況を体感している人種の音楽がいわゆる<クラシック音楽>であること、基本的に音が響かない環境にいる日本人に対してもっと強調されてしかるべきではないでしょうか(・o・ゞ
自分の観察では「音が響く」という現象は「大きな音がする」という理解をされることが多い気がしてならないのですが、そんなに単純な理解では全く追いつかないことも強調したいところでありま〜す。


そして、バックチェックというハンマーのアバれ防止装置も安定した演奏のためには不可欠と思われていますが、18世紀のピアノにはバックチェック無しのものも珍しくなかった、という史実も現代人の感覚と無関係に厳然と存在します。このようなピアノでは非っ常〜にコントロールが難しいのですが、音の美しさや滑らかな表現の可能性など、見返りに得られるものはかなり素晴らしいものである気がします。


Joseph Haydn (1732-1809) - Sonata Hob.XVI/20(1771) in c minor, 2mov. played on a copy of Louis Dulcken piano (damper completely off)
recorded live on 20 Nov. 2014 at the Room1925 of JIYU GAKUEN MYONICHIKAN, Tokyo, JAPAN


I played this copy of Louis Dulcken piano without damper change.
The hand-damping mechanism is not so uncommon in the 18th century but it becomes very unusual now, of course.
Playing with long free-damper in hand-registered damping manner is very interesting for every keyboard players, not only for early music manias. It forces us to have better sense of ears !

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

イベント・演奏会 | グルメ・クッキング | ファッション・アクセサリ | 写真>Instagram | 写真>昔のレンズ/カメラ | 学問・資格 | 文化・芸術 | 旅行>アメリカ | 旅行>ヨーロッパ | 旅行>台湾 | 旅行>韓国 | 旅行>香港 | 旅行・地域 | 日記・コラム・つぶやき | 書籍・雑誌 | 鉄道 | 音楽 | 音楽>Soundcloud | 音楽>YouTube | 音楽>アンドレ・ギャニオン | 音楽>クリストフォリピアノ | 音楽>ピアノなど鍵盤楽器の歴史 | 音楽>メーカー>BECHSTEIN | 音楽>メーカー>Blüthner | 音楽>メーカー>Broadwood | 音楽>メーカー>Bösendorfer | 音楽>メーカー>DIAPASON | 音楽>メーカー>Grotrian | 音楽>メーカー>Gröber | 音楽>メーカー>PETROF | 音楽>メーカー>Pleyel | 音楽>メーカー>Steinway | 音楽>メーカー>YAMAHA | 音楽>中島みゆき | 音楽>作曲家>Alberti | 音楽>作曲家>Alkan | 音楽>作曲家>Bach | 音楽>作曲家>Beethoven | 音楽>作曲家>Boëllmann | 音楽>作曲家>Brahms | 音楽>作曲家>Burgmüller | 音楽>作曲家>Cage(1912-1992) | 音楽>作曲家>Chopin | 音楽>作曲家>Couperin | 音楽>作曲家>Czerny | 音楽>作曲家>Debussy | 音楽>作曲家>Dubery(1948- ) | 音楽>作曲家>Dvořák | 音楽>作曲家>Fibich | 音楽>作曲家>Field | 音楽>作曲家>Fischer | 音楽>作曲家>Franck | 音楽>作曲家>Frescobaldi | 音楽>作曲家>Froberger | 音楽>作曲家>Galuppi | 音楽>作曲家>Giustini | 音楽>作曲家>Granados | 音楽>作曲家>Grieg | 音楽>作曲家>Haydn | 音楽>作曲家>Händel | 音楽>作曲家>Janáček | 音楽>作曲家>Liszt | 音楽>作曲家>Marcello | 音楽>作曲家>McDowell | 音楽>作曲家>Mendelssohn | 音楽>作曲家>Merikanto | 音楽>作曲家>Mompou | 音楽>作曲家>Monti | 音楽>作曲家>Mozart | 音楽>作曲家>Pachelbel | 音楽>作曲家>Rubinstein | 音楽>作曲家>Satie | 音楽>作曲家>Scarlatti | 音楽>作曲家>Schubert | 音楽>作曲家>Schumann | 音楽>作曲家>Scriabin | 音楽>作曲家>Sibelius | 音楽>作曲家>Suk | 音楽>作曲家>Séverac | 音楽>作曲家>Wagner | 音楽>作曲家>三島元樹 | 音楽>作曲家>吉松隆 | 音楽>楽器>アップライトピアノ | 音楽>楽器>クラヴィコード | 音楽>楽器>スクエアピアノ | 音楽>楽器>チェンバロ | 音楽>楽器>フォルテピアノ | 音楽>楽器>リードオルガン | 音楽>楽譜作成(lilypond) | 音楽>蓄音器 | 音楽>高橋靖志ハープシコード&クラヴィコード | 音楽に思うこと

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のコメント

無料ブログはココログ