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カテゴリー「音楽>YouTube」の177件の記事

2018年2月23日 (金)

中島みゆきの生誕祭によせて『歌姫』を、1894年製ウィーン式アクションのベーゼンドルファーで

本日(2/23)は、中島みゆきの誕生日ですよ〜。
ウチの秘蔵っ子120年選手、ウィーンアクションの1894年製ベーゼンドルファーを使ったピアノソロで有名な『歌姫』をどうぞ(・o・ゞ

1982年発売のアルバム「寒水魚」の最後を飾るこの曲、稀代のストーリーテラーである中島みゆきの真骨頂の一つと言っても過言ではないでしょう。このアルバム「寒水魚」(タイトルは「熱帯魚」に対する中島みゆきの造語とのこと)およそ派手さとは無縁のアルバムですが、なんと1982年度のオリコンチャート1位を獲得しています。瞬間風速として1位にかするwことはあっても、このメンツ↓の中での1位とはハンパない価値ではないでしょうか。

 1位 寒水魚/中島みゆき ・・・ 75.7万枚
 2位 FOR YOU/山下達郎 ・・・ 69.7万枚
 3位 Nude Man/サザンオールスターズ ・・・ 69.6万枚
 4位 起承転結II/松山千春 ・・・ 66.6万枚
 5位 over/オフコース ・・・ 64.7万枚
 6位 パイナップル/松田聖子 ・・・ 58.5万枚

1980年の国勢調査によると日本の世帯数は3601万5000世帯、単純に割り算すると、当時はオリコン上位のレコードが1年間で2%程度の世帯=50世帯に1枚くらいの割合で行き渡る時代だったのですね〜。「寒水魚」のようにキャッチーさが少ないアルバムであっても、その中に秘められた中島みゆきの詩のパワーと歌唱力の高さあってのこの結果なのでしょうが・・・そんな曲をピアノという歌詞の無い楽器で弾こうとするワタクシ、我ながらアホな挑戦でございます(・x・ゞ

 <淋しいなんて 口に出したら
  誰もみんな うとましくて逃げ出してゆく
  淋しくなんかないと笑えば
  淋しい荷物 肩の上でなお重くなる


人とはすべて孤独を抱えている存在でしょうが、そんな姿を他人に見せたところで仕方ないですし、だいたい親しい友人であってもそんな「弱い自分」なんて簡単には見せられようはずがございませんね。それなのにこの1番の出だしで<淋しい>が3回も出てくるのは、刷り込みとしてかなりの効果と言えましょう。

 <南へ帰る船に遅れた
  やせた水夫 ハーモニカを吹き鳴らしてる
  砂にまみれた錆びた玩具に
  やせた蝶々 蜜をさがし舞いおりている


日本人の国民性を表しているであろう演歌は「北」志向が非常に強く、<北へ向かう>とか<北へ帰る>とかが非っ常〜にw多いです。対してこの2番の出だしの<南へ帰る>という表現は、その他歌謡曲系であっても滅多にお目にかからない印象があります。ここへ思い出してほしいのはアルバム名が「熱帯魚」ではなく「寒水魚」という、イメージとして南の温かい水ではなく北の冷たい水の中で生きている魚であること。さびれた港町の一角の荒涼と寒々しげな情景と相まって、どこか諦めのような空しさがつのるような気がします。

 <男はいつも 嘘がうまいね
  女よりも子供よりも 嘘がうまいね
  女はいつも 嘘が好きだね
  昨日よりも 明日よりも 嘘が好きだね


男は嘘がうまく、女は嘘が好き、それならば人生がみな<>になるのもむべなるかな。それでも人は嘘で塗り固めた己の人生を、空しくても諦めずに生き続けねばならぬワケでして。
・・・そういえば、かのベートーヴェンの最期の言葉とされているのは<諸君、喝采したまえ、喜劇は終わった(Plaudite, amici, comoedia finita est)>でしたっけ。
*ベートーヴェンの言葉はご多分に漏れず脚色されているそうで、正確には異なるとのことですがw

人の一生は<>みたいなもの、それを粛々と受け入れつつ生き続け、詩の各節の最後に高らかに唄いあげるのが・・・

 <夢も哀しみも欲望も 歌い流してくれ

これぞ神の一つの化身であろう『歌姫』に向かって投げかける、人生の代弁者である中島みゆきからの詩と唄を通した深く強いメッセージなのではないでしょうか。最後にやはり思い出したいのは、翌年1983年に発表されたアルバム「予感」のこれまた最後を飾る『ファイト!』というこれまたこれまた強い強〜い曲の各節の最後、皆に向かって投げつける力強いメッセージ。

 <ファイト!   闘う君の唄を
  闘わない奴等が笑うだろう
  ファイト!   冷たい水の中を
  ふるえながらのぼってゆけ


この『ファイト!』の導入部で語られる 私の敵は 私です という一言は、多少なりとも人生に揉まれた人物ならばぐっさりと突き刺さってくる刃ではないでしょうか。そして同時に最後の一節、キーをぐいっと上げて唄うのが・・・

 <ああ 小魚たちの群れきらきらと 海の中の国境を越えてゆく
  諦めという名の鎖を 身をよじってほどいてゆく


この閉塞感からの開放感、中島みゆきの詩の中でもとりわけ美しい表現なのではないでしょうか。中島みゆきの詩と唄に救われた人は想像以上に多いようですが、これら『歌姫』『ファイト!』の2曲だけでもなるほど・・・と思わされます。いやはや、恐るべし。

2018年1月31日 (水)

シューベルトの誕生日に寄せて&11月16日/シューベルト即興曲をオリジナルフォルテピアノで、ライヴ動画

本日(1/31)は、シューベルト(1797-1828)の誕生日ですよ〜。
昨年11月16日に行った<シューベルト『即興曲集』をオリジナルフォルテピアノで>のライヴ録画、アンコールで弾いた、非常に有名な楽興の時D780第3番ヘ短調、をどうぞ!

シューベルトの音楽は美しく繊細な姿の裏に凄惨さを兼ね備えておりまして、シューベルトと同じ時代のオリジナルフォルテピアノもまた、現代の「商品として綺麗にまとめざるを得ない楽器」とは全く異なる幅広く奥深い存在。

シューベルトが生きていた1820年ごろのウィーン式フォルテピアノを、1927年に完成した重要文化財の建物の一室で・・・という、コンサートホールでは絶っ対に体験できぬ雰囲気が少しでも伝わったら嬉しいです。

2018年1月22日 (月)

中島みゆき 作詞/作曲『霙の音』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で

首都圏が大雪snowsnowsnowのこのタイミングですが、中島みゆきの『霙の音』をいつものウィーン式アクション1894年製ベーゼンドルファーで弾きました。

2015年発売のアルバム『組曲(Suite)』所収のこの曲、まず「みぞれ」を<霙>と漢字で表記しており、この字形と単語のモノモノしさからして、またいつものように「来る」だろうな、と身構えます。ですが、ここで中島みゆきはいつもの「失恋歌の女王」という方向wとは違う方向から主人公を唄っています。それにしても、この微妙すぎるほどの変化に満ちた歌声ときたら、ピアノという楽器でどないせぇっちゅ〜んぢゃ(・o・ゞ

 <聞きたい話じゃないでしょうけど
  好きな人ができたの私 少し前から

まさかの失恋ではなさそうな導入。しかし2番ではやはり「本命」がど〜〜〜〜〜〜しても好き、という「いつもの」主人公に。

 <本気で好きと心を決めてから
  あなたと似た声のせいだと気づいたの

まさかの導入のあとだけに、みな一様にホッとする箇所wではないでしょうか。そして実はつづく3番で、決定的な状況説明がががが。この詩、起承転結の典型例としても秀逸かと(・ω・ゞ

 <私は手札をテーブルの上に
  愚かに顕わに放り出し
  あなたは静かに窓の外を見てる
  静かに誰かを隠してる

この出口も救いもない孤独と絶望感を霙(みぞれ)と重ねあわせ、甘えたような諦めたような声色で淡々と
 <ねぇ 霙って音がするのね
と唄ってのける中島みゆきとは何者ぞ。もはや『霙の音』しか聞こえないではないか。

題名の「霙(みぞれ)」とは、雨でも雪でもない降水現象。しかも季節の変わり目という「はっきりしない」という状況ばかりでなくイレギュラーな状況をも示せる、という実に曖昧模糊とした一語ですね。中島みゆきの詩には「雨」も「雪」も極めて頻繁に登場しますが、この「霙」という<雨とも違う>そして<雪より寒い>という存在を、おそらく初めて2015年のアルバムに投下したのは・・・そっか、2015年は中島みゆきのデビュー40周年なんだなぁ・・・とかなんとか。

2017年12月28日 (木)

大中寅二 作曲『前奏曲 No.K262 イ長調』を、1928年製西川リードオルガンで

さて、昨日(12/27)に引き続き、リードオルガンの動画です。今日は大中寅二(1896-1982)による、まさにリードオルガンだけを念頭に書かれた曲です。

大中寅二はゆうに1000曲を超すリードオルガン曲を作曲したと言われておりますが、すっっっかり忘れられてしまっています。大中寅二 作曲(1966(昭和41)年11月4日)、前奏曲 No.K262 イ長調 を、渡邉祐治氏による丁寧な修復を経てよみがえった、1928年西川オルガン改め日本楽器横浜工場製の小型リードオルガンで弾きました。小型のリードオルガンは風袋が小さいので足踏みペダルで生み出す「息」が波打ちやすいのですが、シンプルで軽いためでしょうか、反応と鳴りの良さが素晴らしいです。

日本楽器=ヤマハ製とは言え、この横浜工場は西川オルガンの工場を買収したもので、オルガンの設計も製作も西川オルガン当時ほぼそのままだったとのことで「西川オルガン」と言って差し支えない楽器です。音域はヘ音記号で少し下に飛び出た「ド」〜ト音記号で少し上に飛び出た「ド」までの4オクターヴ、なるほど、ピアノ弾きが普通に見ている上下二段の「大譜表」の音域にも意味がありそうな気がしませんかの?(・ω・ゞ

2017年12月27日 (水)

鷲見五郎 作曲『前奏曲 イ短調』を、1954年製ヤマハ5号リードオルガンで

音楽産業の最大手YAMAHAの始まりは、創業者の山葉寅楠が足踏みオルガンであるリードオルガンを製作したところから・・・とご存知の方は特にピアノな方々には相当に少ないのではないでしょうか。明治維新ごろのいわゆる「洋楽導入」から第二次大戦後しばらくまでの長い間、市井の人々の音楽の大切な部分をリードオルガンが占めていたことも、なんと100万台を超す楽器が世に出ていたことも、現代ではすっかり忘れ去られてしまいました。

現代は電気モーターのおかげでオルガニストは「風の送り方」を考えずに音が出せるようになりましたが、実はそれはオルガンが管楽器であることを無視しても大丈夫になったということです。何百年も昔に電気が使えていたハズはなくw、本来はどんなに大きなパイプオルガンでも人間が風を送っていました。風の送り方は管楽器で言えば息の送り方、すなはち自力で「音楽を活かせる風の送り方」ができてはじめてオルガン音楽が理解できることに他ならず、足踏みオルガンを知らないオルガニストが少なくない現代って幸せな時代であるのか・・・実は大問題だったりします(・x・ゞ

・・・まぁここまで難しく言わなくても、単純にリードオルガンの素直で温かくしかも演奏者の悪知恵w次第で多種多彩な表現ができる魅力は、一部の世界だけに留めさせるにはあまりにも惜しい素敵な世界、ということなのですが(・o・ゞ

このリードオルガンの世界に大中寅二とともに大きな意義を感じていたのが鷲見五郎(1916-2000)です。氏の作曲による『前奏曲 イ短調』を、おなじみ渡邉祐治氏による丁寧な修復を経てよみがえった、1954(昭和29)年ヤマハ製5号オルガンで弾きました。木部が合板でなく無垢材だった最後の世代の楽器、堂々とした鳴りっぷりにシビれますよ〜(・ω・ゞ

2017年12月23日 (土)

シベリウスの『樅の木 op.75-5』を、ウィーン式アクションの1894年製ベーゼンドルファーで

クリスマスシーズンにはチト遅れをとった模様ですがxmas・・・シベリウスのピアノ小品集 op.75より、第5曲『もみの木』です。この op.75 は北欧のピアノ曲を多数紹介してきた舘野泉氏の校訂による全音版につけられた「樹の組曲」という愛称で知られていますが、念のため、これはシベリウスがつけた名称ではなくあくまでも舘野氏による提案にすぎない、ということが楽譜に明記されています。

シベリウスは1865年に生まれて1957年に亡くなっているという大変に長命な作曲家・・・ということは、著作権が死後70年の国ではまだ切れていないという驚きが。シベリウスはピアノよりもむしろヴァイオリンが良く弾ける作曲家で、50歳にしてようやくスタインウェイのピアノを新品でプレゼントされたとのこと。この動画の op.75 は1914年の作曲ですから、実はこの1年前のことだったのでした。

この動画では1894年製のベーゼンドルファーを使っています。シベリウスが有名な交響詩『フィンランディア』を書いた5年前、50歳以前の(以後でもw)シベリウスがどのようなイメージをピアノに持っていたかは憶測する以外に手だてがありません(手だてと云うのか?www)が、論より証拠で一つの方向性が聴こえるかもしれませんよ〜。50歳以前の(以後でもw)シベリウスがどのようなイメージをピアノに持っていたかは憶測する以外に手だてがありませんが、論より証拠で一つの方向性が聴こえるかもしれませんよ〜。シベリウスが1889年にベルリンに留学し、さらにウィーンでも学んでいる・・・ということは、心に留めておいても悪くなさそうな(・o・ゞ

2017年12月18日 (月)

12月16日『チェンバロは語り、歌い、踊る ACT.6』実況動画:ロワイエ『クラヴサン組曲』より『Le Vertigo/めまい』を、フレンチクラヴサンで

2017年12月16日におこなった演奏会『チェンバロは語り、歌い、踊る ACT.6』本編後半で弾いた、ロワイエ(c.1705-1755)の「クラヴサン曲集」より『Le Vertigo/めまい』です。

ロワイエの「クラヴサン曲集」の出版は1746年・・・ということはJ.S.バッハの亡くなる4年前であると同時に、W.A.モーツァルトが生まれるたった10年前だったりします。おふらんすなバロック音楽の世界が爛熟していた時代のクラヴサン音楽で、とりわけこの動画の『Le Vertigo/めまい』はかなりぶっ飛んでいますよ〜 (`・ω・´)シャキーン

チェンバロは優雅で繊細でか弱い楽器・・・という美しいイメージ自体は決して誤りではございませんが、それだけに留まる楽器では、ピアノの誕生以前の鍵盤楽器として表舞台に立ち続けられるハズがございませぬ。時代も国も違えば言葉も楽器の好みも異なってくるのは理の当然でして、現代のようにいわゆる「グローバライゼイション」に対する一面的理解のもとに画一化がまかり通ることなんぞあろうはずがない、多種多様で豊かな世界が昔の世界だったのでしょう。論より証拠、このような世界もチェンバロの世界の一面です。どうぞお楽しみくださいませ!

2017年12月 7日 (木)

大中寅二 作曲『前奏曲 No.K255 ヘ長調』を、1954年製ヤマハ5号リードオルガンで

音楽産業の最大手YAMAHAの始まりは、創業者の山葉寅楠が足踏みオルガンであるリードオルガンを製作したところから・・・とご存知の方はなかなかおられないのではないでしょうか。明治維新当時のいわゆる「洋楽導入」から(織田信長周辺など、とかいうツッコミがアサッテなのはわかってますねw)第二次大戦後しばらくまでの長い間、市井の人々の音楽の大切な部分をリードオルガンが占めていたことも、なんと100万台を超す楽器が世に出ていたことも、現代ではすっかり忘れ去られてしまいました。

自分でふいごを足で踏んで送風するというコトは音楽の性格に応じて送風を加減できる・・・というコトで、すなはち、リードオルガンはクラヴィコード同様にヴィブラートがかけられる鍵盤楽器でもあり、演奏者の悪知恵w次第で多種多彩な表現ができるのでありま〜す。この魅力は、一部の世界だけに留めさせるにはあまりにも惜しい、否、皆が知っていなければならぬ世界ではないでしょうか (`・ω・´)シャキーン

このリードオルガンの世界に大きな意義を感じていたのが、国民歌謡『椰子の実』の作曲者として歴史に名を残す、大中寅二(1896-1982)です。ゆうに1000曲を超すリードオルガン曲を作曲したと言われておりますが、これまたすっかり忘れられてしまっています。大中寅二 作曲前奏曲 No.K255 ヘ長調(1966(昭和41)年10月20日) を、おなじみ渡邉祐治氏による丁寧な修復を経てよみがえった、1954(昭和29)年ヤマハ製5号オルガンで弾きました。木部が合板でなく無垢材だった最後の世代の楽器、堂々とした鳴りっぷりにシビれますよ〜(・ω・ゞ

2017年12月 5日 (火)

12月2日『リードオルガン解体新書』実況動画:フランク『ニ長調とニ短調のための7つの小品』より第3曲を、1954年製ヤマハ5号リードオルガンで

2017年12月2日、高崎のアトリエミストラルで行ったワークショップ&コンサート『リードオルガン解体新書』。使ったリードオルガンは、おなじみ渡邉祐治氏の修復による、YAMAHAの1954年製5号オルガン。この5号オルガンは戦後まで長〜く作り続けられたモデルで、木部が合板でなく無垢材の時代の生き残りです。

実況録画の一部をご紹介〜。曲は、フランクが最晩年に作曲し続け、その悲劇的な死(1890.11.8.)によって中断されてしまった、ハルモニウムのための曲集:『L'Organiste』より『ニ長調とニ短調による7つの小品』の第3曲です。

明治維新後から第二次大戦後しばらくまでのかなり長い間、市井の人々の音楽のかなり大切な部分をリードオルガンが占めていたことは、ほぼ忘れ去られてしまいました。まぁ一時期歴史を担っていたというだけで意味があるほど単純な世界ではございませんwが、自分でふいごを足で踏んで送風する、という本質的にファジーな楽器がリードオルガン。この素直で温かくしかも演奏者の悪知恵w次第で多種多彩な表現ができる魅力は、一部の世界だけに留めさせるにはあまりにも惜しい素敵な世界です。リードオルガン復権、そろそろ機は熟しているのではないでしょうか (`・ω・´)シャキーン

César Franck(1822-1890) - No.3 of "Sept pièces en re majeur et re mineur" from "L'Organiste" on a YAMAHA No.5 reed organ(1954) restored by Yuji Watanabe, JAPAN

2017年12月 2日 (土)

中島みゆき 作詞/作曲『時代』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で

今日(12/2)は、ワタクシの51歳の誕生日ですよ〜(・ω・ゞ

去年の50歳の誕生日に『誕生』をアップしてからな〜んと月イチで1年間続けてしまった、1894年製ウィーン式アクションのベーゼンドルファーで弾く中島みゆきシリーズ、2年目の皮切りは名曲の誉れ高い『時代』ですぞ (`・ω・´)シャキーン

1975年10月の第10回ポピュラーソング・コンテストでグランプリ獲得、続いて11月に第6回世界歌謡祭でもグランプリ獲得。同年12月発売のセカンド・シングル所収(B面は『傷ついた翼』、そして翌1976年のファースト・アルバム『わたしの声が聞こえますか』所収。中島みゆきのデビュー曲は『アザミ嬢のララバイ』ですが、中島みゆきを世間に知らしめたのはこの『時代』と言ってよいでしょう。

この『時代』、名曲だけにさまざまなバージョンが入り乱れており、「どんな姿が本当の『時代』か」なんつ〜のは、もはや考えても仕方がない域かと。ここはやはり初期、シンプルで透き通った、だからこそなんとも言いようのない寂しさあふれるファースト・アルバム所収のバージョンを採りました。・・・ピアノソロで弾くためのハードルを好き好んで上げちまったのは言うまでもない(・x・ゞ

 <旅を続ける  人々は
  いつか故郷に 出逢う日を
  たとえ今夜は 倒れても
  きっと信じて ドアを出る

この2番の出だし、まさに厳しく切なく果てがない人生の現実。人生を<>とするのはごく普通の概念ですが、<故郷>は生まれたところで「帰る」場所なはずなのに、ひとたび人生という旅を始めてしまったら<いつか故郷に出逢う日を>と探し求め続けるのだ・・・というところまで展開させちまっています。すなはち、故郷>を「我々は何処から来て何処へ行くのか」の「何処」と重ね合わせており、単なる励ましの詩とは到底思えません。デビュー当時23歳の中島みゆきの心の中、一体全体どのような。

・・・そう言えば、『異国』という恐ろしい曲がこの5年後1980年のアルバム『生きていてもいいですか』に。しかもアルバムの最後という (((( ;゚Д゚)))ガクブル
 <百年してもあたしは死ねない
  あたしを埋める場所などないから
  百億粒の灰になってもあたし
  帰り仕度をしつづける

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