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カテゴリー「文化・芸術」の177件の記事

2017年2月28日 (火)

シューマン『子供のためのアルバム/ユーゲントアルバム op.68』から第6曲「哀れな孤児(かわいそうなみなし子)」を、アドラー社の大型リードオルガンで

昨日(2/27)はシューマンの『子供のためのアルバム/ユーゲントアルバム op.68』をペトロフのアップライトピアノで紹怪しましたhttp://bergheil.air-nifty.com/blog/2017/02/op6830-e4f9.htmlが、本日(2/28)は先日高崎での風琴音楽會Vol.1 大作曲家とリードオルガンで使った1916年ニューヨークのアドラー/Adler社による、6オクターヴの音域を誇る堂々たるリードオルガンで紹怪します。

シューマンの『子供のためのアルバム/ユーゲントアルバム op.68』より第6曲「哀れな孤児(かわいそうなみなし子)」ですが、このようにポツポツとした音型とスーッと伸びる音型が交互に出て来る曲ではそれぞれの音型の「つなげ方」というか「カタチ」を明確に変えやすいので、打ち込み音楽がごとき無機質になってしまう「間違い」を避けやすいんですね〜。シューマン先生、おそらく考えあってこれを第6曲に持って来たのではなかろうか・・・と。

キリスト教会にはオルガンが必須、しかし全ての教会がパイプオルガンを備えられるほどに財政が豊かであったはずもなく、そのような教会には足踏み式のオルガンが備えられていました。キリスト教徒は日曜日の午前には教会に出向くのが基本ですから全員がオルガンの音色を幼少期から知っており、それはパイプオルガンの音色だけでなくリードオルガンやハルモニウムの音色でもありました。現代でも、地方の小さな教会ではリードオルガンやハルモニウムがバリバリの現役なのですが、このことはなかなか知られることがありません。市井の人々を育てた音色の一つとして足踏み式オルガンはとても大切な楽器、それならばピアノ曲をオルガンで弾けるように工夫するのは当然の成り行きなのです!(`・ω・´)シャキーン

2017年2月26日 (日)

風琴音楽會Vol.1〜大作曲家とリードオルガン〜@高崎 盛会御礼

『風琴音楽會Vol.1 大作曲家とリードオルガン』には、多数のご来場を賜り、まことにありがとうございました!m(._.)m

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使ったのは大中小3台のリードオルガンでしたが、他にもリードオルガンの数々を取り揃えて、さながらリードオルガン展示会かフェスティバルのような様相。

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アトリエミストラル所蔵の1928年製西川オルガンも集中的な音出しの成果で綺麗に響くようになり、やはり楽器は音を出して使ってなんぼ。そして不思議というか当然というか、楽器が置いてある場所の響き方も変化したようで、オルガンの音がまとっている残響がどんどん「それっぽく」なったのでした。

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・・・おそらくは、弾き手の耳もオルガンの音をどのように聴いて判断するか・・・に慣れたのでしょうね。「引き出し」が増えた実感がありまする (`・ω・´)シャキーン

2017年2月23日 (木)

中島みゆきの生誕祭によせて『糸』を、1894年製ウィーン式アクションのベーゼンドルファーで

本日(2/23)は、中島みゆきの誕生日ですよ〜(年齢を知ってめっちゃビックリ)
ウチの超秘蔵っ子120年選手、ウィーンアクションの1894年製ベーゼンドルファーを使った、有名な『糸』をどうぞ(・o・ゞ

この『糸』はもはや結婚式の新定番ともなっており、中島みゆきにしては珍しくw受け入れられやすそうな詩と音楽ではありますが、こと、このように「語りかける」曲を言葉がないピアノという楽器で表現するのはなかなかの難行苦行でありま〜す。

ピアノの音は一度出したら基本的には減衰するしかないワケで、実は楽器として致命的な弱点を持っている・・・というのはご存知な方も多いでしょう。このような「できない道具」を使って何かしら表現しようとするのですから、その「何かしら」に対して生半可な理解しかできていなければ必死に懸命に鼻息荒く「頑張る」しかできないのは無理からぬこと。ですが、わからないのに必死に「頑張って」しまっても、自己満足/自己陶酔/自己洗脳にしかなりゃしないんですね〜。

『表現する』とは「スピードを変える」ことでも「音の大きさを変える」ことでも「ヴィヴラートをかける」ことでも、いわんや「身体をめっちゃ揺する」ことでも「顔をしかめる」ことでも「鼻息を荒くする」ことでもございません。これらは単なる「無数にある手法(有効とは言ってないw)の一つ」に過ぎず、手法を知っているだけで聴き手に伝わる「凄い何かしら」が自然発生するハズはございません。むしろ、表現意図のない手法(=知識)の羅列は害悪でしかございませんが・・・おっと、自分にも跳ね返って来てエラいこっちゃなのですが(・x・ゞ

2017年2月21日 (火)

ボエルマン/Boëllmann(1862-1897)『Heures mystiques, op.29』から「Entrée ハ長調」を、アドラー社の大型リードオルガン(1916年製)で

さぁ、今度の日曜日(2/26)は高崎にてリードオルガンコンサート: 風琴音楽會Vol.1 大作曲家とリードオルガン ですから、ピアノばかり弾いているワケにも行きませぬ(・o・ゞ

本日(2/21)は会場の アトリエミストラル に出向いてのリハーサル第1弾、とにかくリードオルガンを弾き倒して来ました。今回はタイミングに恵まれ、めったにお目にかかる機会のない大型のリードオルガンも使えるとなれば、動画でご紹介するのがワタクシの使命でございまして (`・ω・´)シャキーン

オルガン奏者にとってのみ比較的知られている、と言っても良さそうな夭折の作曲家・オルガニスト:ボエルマン/Boëllmann(1862-1897)の『Heures mystiques, op.29』から、「Entrée ハ長調」を、1916年ニューヨークのアドラー/Adler社による、6オクターヴの音域を誇る堂々たるリードオルガンで弾きました。

キリスト教会にはオルガンが必須、しかし全ての教会がパイプオルガンを備えられるほどに財政が豊かであったはずもなく、そのような教会には足踏み式のリードオルガンが備えられていました。キリスト教徒は日曜日の午前には教会に出向くのが基本ですから全員がオルガンの音色を幼少期から知っており、それはパイプオルガンの音色だけでなくリードオルガンの音色でもありました。現代でも、地方の小さな教会ではリードオルガンがバリバリの現役なのですが、このことはなかなか知られることがありません。市井の人々を育てる魂の音色の一つとして、リードオルガンはとても大切な楽器なのです!

この動画で使っているリードオルガンの修復を行ったのは、おなじみ「才気堂」 渡邉 祐治 氏。単なるピアノ調律師ではなくリードオルガンの修復家であり伝道師であり、さらにその枠をもはるかに飛び越えた大変な才人、底知れぬ発想にはいつも楽しい絶望感を感じさせられてしまっています(・o・ゞ
調律師「才気堂」:http://saikido.blog.jp/

2017年2月19日 (日)

シューマン『子供のためのアルバム/ユーゲントアルバム op.68』から第10曲「楽しき農夫」を、ペトロフのアップライトピアノで

シューマンの『子供のためのアルバム/ユーゲントアルバム op.68』から、有名な第10曲「楽しき農夫」を、ペトロフのアップライトピアノで弾きました。

原題『 Fröhlicher Landmann, von der Arbeit zurückkehrend 』は『仕事を終えて帰る、楽しげな農夫』という意味です。仕事中ではなく仕事を終えた帰り道というところが実はミソで、さぁビールが待ってるぜぃ^^runbeer という雰囲気を出そうと思えば酔い(・o・ゞ

おなじみ、チェコ製ピアノ「ペトロフ」専門店 ピアノプレップにて、基本的な調整の方向を丁寧にした精密調整を施したピアノです。精密な調整を突き詰めて行くと、不思議というか当然というか、楽器一台一台の個性がよりにじみ出やすくなるようでして、ピアノプレップのピアノには毎回感心させられることしきりです。

昔からグランドピアノもアップライトピアノもスクエアピアノも変わらず「楽器」として手間ひまをかけて作られていましたが、アップライトピアノは残念ながらある時期から「グランドピアノへのつなぎ」として「初心者が弾く」ための「劣った楽器」という位置づけにされてしまったフシがあります。それでも、ヨーロッパのごく一部のメーカーの気概は今でもそれを許さずに「楽器」としてのアップライトピアノを作り続けています。

ペトロフはその中でも相当に「素性の良い」アップライトピアノを作っており、チェコ人すら知らない真の力量を引き出しているのが日本のピアノプレップの技術であることは日本人として誇りに思います。

2017年2月17日 (金)

モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』から「踊りなさりたければ、伯爵様/Se vuol ballare」を、ヤマハのリードオルガン(1948年製)で

さてリードオルガン3種類め、モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』から、「踊りなさりたければ、伯爵様」を、手鍵盤オルガンのための編曲で弾きました(・o・ゞ

このオルガンでは、他にフランクの『L'Organiste』から2曲を既にアップしていますhttp://bergheil.air-nifty.com/blog/2016/12/post-965c.htmlhttp://bergheil.air-nifty.com/blog/2016/11/lorganisteoffer.htmlが、1948年の製造ということは敗戦後3年ですぞ。日本にしても独逸にしても復興の早さはめざましく、ホントに凄い国なんですよね〜。

リードオルガンは高度経済成長期に国産アップライトピアノが量産されて価格も下がって爆発的に普及する前まで、鍵盤楽器の一翼どころか日本の近代音楽史の一翼を担う中心的な楽器だったんですね〜。さすがに戦前のベビーオルガンのような工芸品的な要素は薄れたとは言え、家具として普通に美しいレベルではございませんか。

この動画で使っているリードオルガンもまた、「才気堂」渡邉祐治氏の修復による、YAMAHAの1948年製。一般家庭に多数出回ったポピュラーなモデルです。氏は単なるピアノ調律師の枠をはるかに飛び越えた大変な才人、底知れぬ発想にはいつも楽しい絶望感を感じさせられてしまっています(・o・ゞ

2017年2月14日 (火)

シューベルト『野ばら D257』を、1927年ヤマハ製ベビーオルガンで

先日アップした4オクターヴのオルガンhttp://bergheil.air-nifty.com/blog/2017/02/woo571928-5763.htmlよりさらに音域の狭い、なんと3オクターヴと1音(=39鍵盤)のベビーオルガンで、シューベルトの『野ばら D257』を弾きました。

この音域はめっちゃ狭いように思えますが、ヘ音記号の一番下の「ファ」〜ト音記号の一番上「ソ」までの3オクターヴと一音という、上下二段の「大譜表」の音域を加線を使わずにフルにカバーする「完璧な音域」なのです! (`・ω・´)シャキーン

このオルガン、さらにコンパクトで構造が単純で軽いためでしょうか、とにかく反応が早く、良〜く鳴ります。リードオルガンは圧力を下げたところに空気を送る仕組みですからどうしても音の立ち上がりが鈍くなりがちですが、このベビーオルガンはかなり健闘していると見てよかろうと思います。

「音」の力の不思議さは人智を越える「ナニか」があるような気がしており、このベビーオルガンのように小さく単純でプリミティヴな楽器にこそ、この「ナニか」が詰まっているのではないでしょうか?

2017年2月11日 (土)

ベートーヴェン『アンダンテ・ファボリ WoO57』のテーマを、1928年西川オルガン製ベビーオルガンで

昨日(2/10)館林で麺類行脚をいたしましたwが、一応、念のため、メインは、2/26に高崎で行うリードオルガンコンサート、風琴音楽會Vol.1 〜大作曲家とリードオルガン〜の仕込みでありました。当〜然のことですが紹怪用に動画もいくつか仕込んで来ましたので、どうぞお楽しみくださいませ。

ベートーヴェンが有名な「ワルトシュタイン・ソナタ」の第2楽章として作曲するも、冗長になりそうだとの理由で採用を見送ったまことに素敵な緩徐楽章『アンダンテ・ファボリ WoO57』のテーマです。

今回の『風琴音楽會 Vol.1』では基本は会場である高崎のアトリエミストラル所蔵の5オクターヴのリードオルガンを使いますが、せっかくリードオルガン修復の大家の渡邉祐治氏がいらっしゃるのであれば、何種類かのリードオルガンを紹介するのは理の当然でございまして。

100年以上昔から戦前ぐらいまで、実は想像以上に市井の人々のあいだには足踏み式オルガンは普及していまして、音域が狭く小さく持ち運びも簡単なベビーオルガンも数多く作られていたようです。このような手軽なリードオルガンは国産アップライトピアノが量産されて価格も下がって爆発的に普及する以前、鍵盤楽器の一翼どころか近代日本の音楽史の一翼を担う大切な楽器だったんですね〜。

ベビーオルガンはコンパクト(当然w)で風袋も小さいので足がちょいと忙しく音も比較的波打ちやすいのですが、小さいオルガンですからそれは物理的機構的に当たり前のこと。それを欠点として目を背けて「弾かない」という選択肢を取れば楽に生きられますwwwが、この手軽でかわいいベビーオルガンの世界を知らずに一生を終わるのは、マルチな鍵盤楽器弾きとしてあってはならぬ気がするワタクシ (`・ω・´)シャキーン

この動画で使ったベビーオルガンは1928年西川オルガン改め日本楽器横浜工場製、オルガンの設計自体は西川オルガンですから「西川オルガン」と言って差し支えない楽器です。音域はヘ音記号で少し下に飛び出た「ド」〜ト音記号で少し上に飛び出た「ド」までの4オクターヴ、なるほど、ピアノ弾きが普通に見ている上下二段の「大譜表」の音域にも意味がありそうな気がしませんかの?^^

2017年2月10日 (金)

恵比寿屋@館林

二週間後の2/26に迫った、高崎でのリードオルガンコンサート『風琴音楽會Vol.1 大作曲家とリードオルガン』の仕込みに、リードオルガン修復そして布教の第一人者:「才気堂」渡邉祐治氏の本拠地、館林まで出向いてまいりました〜(・ω・)ノ

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館林には『麺のまち「うどんの里館林」振興会』があり、しかも市内の茂林寺(もりんじ)は分福茶釜伝説の地。この一帯にはそばも一緒にがっつり手打ちのうどんの小さなお店が多く、麺類好きたちの隠れた名所だ・・・とかなんとか。この一帯は小麦の生産でも相当にふるっているとのことでなるほどでしたが、そばもまた実に美味し!

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ランチは茂林寺前の小さなお店『柳屋』でうどんとそばの合盛りにミニ卵丼のセット、夕食は渡邉祐治氏イチオシの『恵比寿屋』にて、味が濃いように感じるのに全く重い感じがなく大盛りがつるりと入ってしまったたぬきそば、昔ながらのそば屋の風情もまことに香ばしく。・・・このようなお店、なかなか出会えなくなりました。実は日本の底力は地方にまだまだ生き残っているのかも知れませんねぃ。

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2017年2月 9日 (木)

寒い日には、スパイスからの麻婆豆腐

いやはや、今日は寒〜いですね〜。
こ〜ゆ〜日には温かいものに限る・・・とゆワケで、スパイスから作る麻婆豆腐!

麻婆豆腐は唐辛子や花椒を使った「辛く痺れる」四川料理の代表とされており、現代四川料理の基本の香辛料は三椒(唐辛子、胡椒、花椒)と生姜とされていますが・・・唐辛子は新大陸原産で他の大陸で使われるようになったのはコロンブス1492年以降(実際はもちっと後だそうな)、そして唐辛子が四川料理に使われるようになったのは明朝末期1700年ごろからとのこと。唐辛子は実は「新しい」香辛料なんですね〜(・o・ゞ

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まぁ四川料理に限らず料理の歴史自体が再構築の連続(音楽もそうですネ^^)で、現代言われる「伝統料理」は数百年の歴史しかないことも少なからずですから、「伝統料理」であるからと言ってそれを単純に「大昔からず〜っと」と思い込んでしまうのはいかがなモンかと。・・・振り返ってJ.S.バッハは1685年生まれですから、現代ピアノな方々にとっての「クラシック音楽」の歴史もせいぜい300年程度。しか〜し織田信長(1534-1582)はJ.S.バッハより100年も昔の南蛮渡来の音楽をナマで体験している、という史実もございます。

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さて、麻婆豆腐。この料理も歴史は浅く150年に満たないですから、大昔から四川省あたりで作られていた料理とは言えないだろう、というのがワタクシの怪釈です。まぁ150年前には既に四川で唐辛子はバンバン使われており現代四川料理の姿もほぼ確立されていましたから、唐辛子や豆板醤をがっつり使う麻婆豆腐も「伝統料理」の一つ。うむむ、ヤヤこし過ぎw

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単純に、同量の合びき肉と豆腐、ネギは煮くずれるのでた〜っぷり、それに例によってアメ横で仕入れた安い安〜い陽江豆豉(250g250円)と三年紹興酒(640ml350円)とニンニクショウガそして郫県豆瓣醤をたっぷりのごま油でじっくり炒めた豆豉醤、そして香りと痺れる辛さに絶対に欠かせない青花椒を一つかみ。

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仕上げは、各種ホールスパイスの成分を油にじっくり溶かし出してその熱い油を粉唐辛子に一気にかけた自作ラー油でございま〜す。真っ赤ですが、実は辛さは控えめにしてありますぞ(・o・ゞ

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