2017年1月 9日 (月)

42年間放置ピアノでチェルニー30番を

さぁ七草もとっくに明けました。既に今年の1/40が過ぎてしまったコトに戦々恐々としておりますが、まぁ初笑い(遅いw)でもど〜ぞ。ネットの世界はまぢめなばかりでは楽しくないのですが、環境と運に恵まれないと、な〜かなか「ネタ」には巡り会えないモノでございます。
このたび、才気堂の渡邉祐治さんのご好意(?)により、前回の調律が1974(昭和49)年4月25日、なぁんと42年間まったく調律されていないピアノでチェルニー30番の第1,3曲を弾いてみましたよ〜。名づけて『狂律ピアノ』(・o・ゞ

世の中のピアノはこんな状態のピアノが少なからず、このように狂った音で学習者たちが稽古を重ねていることもまた少なからず。音楽の素敵な魅力が調律の狂いだけで完全に奪われてしまうとまでは申しませんしそんなハズもございませんが、魅力的な響きが出せないピアノで音楽の楽しみが十全に伝えられるかというと、それも大いに疑問でありま〜す。ま〜、12年間ウチのピアノを調律していなかったワタクシが言える立場でないと言われりゃその通りですがネ (・∀・)ニヤニヤ

サテ問題は、ピアノの先生らしき方々がアップされている動画や録音にもこのような状態のピアノが少なくないことです。それが「味」につながるような状態/弾き方ならばむしろ推奨したいのがワタクシの立ち位置ですが、このような先生方のピアノの狂い方はたいてい高音部の数音が派手に狂っていることが多く、それは弦を切った後の狂いなので仕方ないと思う自分もおりますが、そのようなピアノでレッスン代をせしめられるのってウラヤマしいなぁ・・・とかなんとか(・x・ゞ

このように突っ込んだあとでアタマのネジをぐいっとユルめてみると、このピアノ、古いYAMAHAということもあって意外とマトモな箇所もあり、コレはコレで「味がある」ような気もしないでもなく。このピアノは調律されてしまったので、もはやこの狂い方は体験できません。惜しいこと・・・なのかしらん?ヽ( ̄▽ ̄)ノ

2017年1月 5日 (木)

スク(スーク)の生誕祭によせて『愛の歌 op.7-1』を(部分)、YAMAHAのアップライトピアノで

昨日(1/4)は、チェコの作曲家、ヨゼフ・スク(1874-1935)の誕生日でしたよ〜(・o・ゞ

去年の5月21日、錦糸町のカフェで行った『音楽と写真でつづる、チェコ冬紀行』で弾いた、スクの『愛の歌 op.7-1』実況動画の一部です! 一部分にしたのはケチったワケではなくw・・・録画に使ったiPhoneがピアノに近いのに録音レベルを下げ忘れてがっつりクリップwwwしてしまったのでした。最後の方で音がビリついているのがお判りかと(・x・ゞ

コンサートのお題『音楽と写真でつづる、チェコ冬紀行』とゆコトで、音楽だけでなく写真も自分が実際にチェコで撮った写真をプロジェクターで投影しています。チェコと言えばなんと言ってもプラハ市街ですが、実は大きな街があまり好みでないワタクシ、東部のモラヴィアをメインに撮り貯めた写真が活かせました。

この動画に写っている場所は、モラヴィア東部の「Svatý Hostýn」という素晴らしきスピリチュアルスポット。足元が悪くなるほどでもなく雪が積もってくれて、この世とは思えぬ幻想的世界が出迎えてくれました。普通のデジカメに50年ほど昔の西独ブラウンシュバイクは Voigtländer のレンズシャッター式一眼レフ:BESSAMATIC 用の SEPTON 50mmF2 を使って大正解でした(^^)v

Voigtländer Septon 50mm F2 & SONY NEX-3
Img_0173

2017年1月 4日 (水)

中島みゆき 作詞/作曲『帰省』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で

今年2017年も3日と半日・・・とゆコトは、一年の1/100近くが過ぎ去ってしまったとゆ、恐ろしい現実(・o・ゞ
中島 みゆき 作詞/作曲『帰省』を、1894年にベーゼンドルファー社が作ったピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)を使って弾きました。

この『帰省』の歌詞は1月のこの時期にアップするのにぴったり、それにしても中島みゆきにしては「毒が少ないw」印象、そして内容もまったく厳しくないむしろ平凡な情景を描いています。まぁ、辛辣な着眼点はちゃぁんとw備えておりまして・・・
まるで人のすべてが敵というように
 肩を張り肘を張り 押しのけ合ってゆく
という姿勢は都会に生きる人間として、なんと言うか、誰もが「あぁ、そうだよなぁ」と頷いてしまう姿勢ですよね〜(・x・ゞ

けれど年に2回 8月と1月
 人ははにかんで道を譲る 故郷からの帰り
 束の間 人を信じたら
 もう半年がんばれる >
ここに、これまたごくごく普通の表現でほんのりと優しさをにじませてくれるのがニクいなぁ・・・と。みなさん、優しい気持ちになっていますかの?

この『帰省』の曲調は優しさにあふれており、まことに美しい。中島みゆきの音楽は歌詞があってこそ独特な魅力を放つものが多いですが、この『帰省』は歌詞が無くても充分に味わえるような気がしています。

2016年12月31日 (土)

2017年1月27日/チェンバロ演奏体験講座@狛江まちゼミ

さて、2016年もおしせまりまして、残すところあと1日となりました。が、忘れてはならぬ来年の演奏の宣伝です。
・・・今回はち〜ょっと珍しい企画ですぞ(・o・ゞ

人集まる処に音楽あり
〜暮らしのうるおいを作るホームコンサートの実体験をどうぞ〜
2017年1月27日(金)19時半開演(終演予定20時半)
トーケン株式会社(東建ハウジング)事務所、展示スペースにて開催
住所:東京都狛江市岩戸北1-7-9
※入場無料/要電話予約:03-3488-1005(トーケン株式会社)

15673232_620738594794912_24240177_n

「まちゼミ」という、お店の特徴・店主のこだわりや人柄を知ってもらい、お客様と信頼関係を築くことを目的としている企画のひとつとして、狛江の地元工務店のトーケン株式会社と組んで行う「演奏体験講座」とでも言う企画です。

<工務店は建物外構を売るだけにあらず。現代は、その内側とクライアントの充実感ともつき合ってナンボの時代>という考えは僭越ながら先進的と思います。これを実体験していただくため、トーケン株式会社事務所の一角にチェンバロを据えて(!)ホームコンサートを行う、というおよそ類例のなさそうな試みです (`・ω・´)シャキーン

金曜日の終業後、どうぞ応援にいらしてくださいませ。
なお「まちゼミ」はあくまでも小規模な催しで座席数に限りがございます。
03-3488-1005(トーケン株式会社)まで電話予約をお願いします!

fujiでは、2017年もどうぞよろしくお願いいたします!bottle

2016年12月26日 (月)

蓄音機の會@八ヶ岳山麓

昨日(12/25)のクリスマス、最近チト厳しいできごとが続いて蟄居ちぅではありますが、これは外せない「蓄音機の會」@小淵沢というか富士見に日帰りしてきました〜( ´ ▽ ` )ノ

安定の安値拘束バスwで移動して迎えに来ていただければ、まさに高原の別天地。外気も暖かく、クリスマスの高原とは思えぬまさかの外套イラズで極楽極楽。文化的に充実した空間で蓄音機を体験できるとは、まことに佳きクリスマスでありました(・o・)ノ

Img_2310

蓄音機からの音色を味わうのは単なるウルサ方の懐古趣味だけではなく、現代ではもはや体験できぬ次元で幅広かった時代の文化を追体験できる貴重な機会なんですね〜。場所がこれまた素晴らしく、大型の蓄音機が心地良さそうに響いていました。

Img_2308

イロイロと感じ取るのは生きものである人間ですから、その人間にとっての「Hi-Fi」というのがいわゆる「精度を高める」という方向性ばかりで本当にヨいのかどうか、疑問に感じている方はもはや少なくないだろうと思います。楽器の演奏も全く同じ、演奏者が精度を高めようと頑張っている方向性ばかりが伝わってしまってどないすんねん(・x・ゞ

帰京も緊縮財政で普通列車の乗継5時間弱、最近の普通列車の座席はわりかし快適、腰は無事です〜(^_−)−☆

Img_2312

2016年12月24日 (土)

中島みゆき 作詞/作曲『LOVERS ONLY』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で

中島 みゆき 作詞/作曲『LOVERS ONLY』を、1894年製ベーゼンドルファー(ウィーン式アクション/85鍵)を使って弾きました。

あの日あなたに聞いたのに>の後に、<Merry Xmas, Merry Xmas
と、2度下降のいわば「ため息音型」で D-flat -> F7 というなんとも言えない/癒えないコード進行の上に歌われるのは、呪詛なのか、未練なのか、それとも自虐なのか・・・
しかもその前フリが、
ほんのひと月前の別れも 昔のことと許される夜>という歌詞はクリスマスソングとしてはあまりにもあんまり、そして炸裂する2度下降の「ため息音型」の執拗なまでの連発。でもコレこそが中島みゆきの世界なのでしょうね。
・・・ピアノだけだと華やかな曲に聞こえてしまうところが、またな〜んとも微妙で(・o・ゞ

昔の楽器の表現力/ポテンシャルはそもそもの「格」が違い、それをクラシック音楽にだけ使っていてはまことにもったいない。100年前の欧米には現代とは比べものにならぬほど多くのピアノメーカーがあり、そのどれもが個性あふれる音色を誇っていました。このピアノ黄金期の銘器:一世紀以上昔のウィーン生まれのベーゼンドルファー、1894年製ウィーン式アクションのピアノの音色をお楽しみください。弦やハンマーに至るまで完全にオリジナルそのまま、という状態のヴィンテージピアノは世界的にも相当に貴重です。

2016年12月21日 (水)

フィビフ(フィビヒ)の生誕祭によせて『気分、印象、そして追憶』より op.41-139 を、ペトロフP159グランドピアノで

今日(12/21)はチェコの作曲家、フィビフ(フィビヒ)(1850-1900)の誕生日ですよ〜(・o・ゞ
フィビフはいわゆる「有名な作曲家」には入っていませんが、昨今ようやっと好事家のネタとして重宝されるwようになってきました。

フィビフが生涯の終わり近くに376曲にわたって書き続けた連作ピアノ曲集「Nálady, Dojmy a Upomínky, op.41, 44, 47 & 57(邦訳:「気分、印象、そして思い出」「気分、印象、そして追憶」)」から、「ポエム/詩曲」という通称で有名な op.41-139 を、チェコのピアノ:ペトロフの最も小さなグランドピアノ(159cm)で弾きました。この小曲集、いささか短すぎと思える曲も少なくないwのですが、美しい佳品の宝庫であります。
※なお、この曲は全音楽譜出版社から伊藤仁美の校訂で「ジョフィーン島の夕べ」というタイトルがつけられていますが、これはフィビフ本人はあずかり知らぬことです。

ここで使っているチェコ製のピアノ「ペトロフ」にはいまだにイマイチという印象を持つ人が多い(というか、そもそも知られていないw)のですが、実は「ペトロフ」専門店の ピアノプレップ 代表の日本人技術者:山内 敦 氏がとにかく「普通」の方向のみを突き詰めて精〜密に手を入れたところ、大化けしまして。
「音が響く」ということはえてして「大きな音がする」と誤解されがちなのですが、この楽器のように木の箱の響きが滑らかで小さな音の余韻がす〜っと伸びていくことこそが「響く楽器」の真骨頂でありま〜す。箱を低音まで素直に響かせるためには「サイズ」が大きい方が有利なのは自明ですが、わずか159cmの小型グランドピアノでここまでの響きを作り出すヨーロッパの楽器づくりの伝統おそるべし!

クラシック音楽の世界でピアノと言えばなんでもかんでも超有名メーカーのフルコンサートグランドピアノばかりがもてはやされる、という風潮には大いに疑問を持っています。50人程度のサロンはかなり増えていますが、そこに入れるピアノの大きさや調整が「ハコ」に見合うかどうかの判断、なかなかどうして難しいです。演奏家もフルコンサートグランドピアノをが〜っつり弾くのに慣れていることが多いですし。

もちっと音楽自体の多様性に即した楽器選びができるような環境、そうしたいと切望する演奏者、そしてそのような音楽が聴きたいと願う聴衆が整うとすんごく愉しいでしょうねぃ(・o・ゞ

2016年12月17日 (土)

ベートーヴェンの受洗日によせて『ピアノソナタ第4番 op.7』より第二楽章を、1913年製ベヒシュタインで

今日(12/17)はベートーヴェンが洗礼を受けた日ですよ〜(・o・ゞ

ベートーヴェンの誕生日は12/16とされていますが、実は記録には洗礼を受けた日しか残っておらず、当時の慣習にてらせば前日の12/16が誕生日だろう・・・という推測に過ぎません。なので、ちょいと凝って日付が変わった直後のこのタイミングでアップしてみました〜 (`・ω・´)シャキーン

さて、この娯楽に満ちて忙しい現代(でなくてもかw)、速くなく派手でない曲や楽章はどうしても「はしょられ」がちですが、じっくりと味わう世界には格別の趣があるはず。
ベートーヴェンのピアノソナタ第4番 op.7 の第2楽章、Largo, con gran espressione を、100年前の1913年ベルリンのベヒシュタイン製の楽器:ベヒシュタイン model A で弾きました。

この楽章の「Largo」とは、単純な遅さではなく「幅広〜い」というニュアンスの伊太利亜弁、つまり「Largo, con gran espressione」とは日本弁では「幅広〜い雰囲気でめっちゃ表情豊かに」という意味。100年前の人類の叡智を結集させた銘器の奥深さを借りて、この雰囲気が少しでも伝えられるようにささやかな抵抗wを試みてみました。お楽しみいただければ。m(._.)m

2016年12月12日 (月)

ジュスティーニの生誕祭によせて、『ハンマー付の強弱チェンバロのための12のソナタ集 op.1』より第10ソナタを、クリストフォリピアノの完全コピーで

今日(12/12)は、ピアノ黎明期のイタリアの作曲家、ロドヴィコ・ジュスティーニ(1685-1743)の誕生日ですよ〜(・o・ゞ

<最初期のピアノはチェンバロに打弦機構を組み込んだだけの未完成な楽器だった>というのが一般的な理解ですが、コレはと〜んでもない曲解でして。だいたい、書き手が想像だけで憶測した記述を信用するのはいい加減に止めて欲しい・・・とワタクシが主張し始めたのは21世紀になったばかりのタイミング、残念ながらこの憶測に基づく記述をコピペしたものばかりがweb上にはびこっている現状は全く変わっていません。

ジュスティーニは史上初めて「ピアノ」という楽器のための作品を出版した作曲家として、ごくごく限られた好事家の間で有名wです。

1732年、ピアノの発明者とされる Cristofori の没年の翌年にジュスティーニは、12のソナタ集<SONATE da cimbalo di piano e forte detto volgarmente di martelletti, op.1 (FIRENZE 1732)>を出版しました。この伊太利弁の題名には「ハンマー付の強弱チェンバロのために」と明記されており、すなはち、この曲集こそがピアノを演奏楽器として指定した最古の曲なのです。出版が Cristorofi 没年の翌年であること、何か意味があるかも知れませんし、ないかも知れません(・o・ゞ

この『12のソナタ集』より、第10ソナタを、1726年 Cristofori によるピアノの完全コピーで弾きました。2002年春、miniDVで録った動画です。意外と音がマトモに録れていてビックリです。

2016年12月10日 (土)

フランクの生誕祭によせて、『ヘ長調とヘ短調のための7つの小品』より第1曲を、ヤマハのリードオルガンで

今日(12/10)は、フランク(1822-1890)の誕生日ですよ〜(・o・ゞ

謙虚、善良、無欲、無私・・・というようなフランクの人となりは、えてして押しが強い芸術家のなかでも相当に異質だったフシがありまして。生前、オルガニストとしての名声はあったにしても作曲家としてはほぼ無視どころか軽蔑の対象にすらでなっていましたが、声高に主張せぬその作品はまさに「孤高」と言うべき存在と思います。

その生涯一オルガニストであったフランクが最晩年に作曲し続け、その悲劇的な死(1890.11.8.)によって中断されてしまった、ハルモニウムのための曲集:『L'Organiste』の『ヘ長調とヘ短調による7つの小品』の第1曲を、大戦後間もなくの1948年ヤマハ製、一般家庭に多数出回ったポピュラーな足踏み式リードオルガンで弾きました。

いささか晦渋な一面も備えているのがフランクの作品ですが、この曲が入っている『L'Organiste』は、いかにも慎ましく敬虔で素朴なフランクの姿を見せてくれているような気がします。

この動画で使っているリードオルガンは、才気堂の渡邉祐治氏の修復による、YAMAHAの1948年製。一般家庭に多数出回ったポピュラーなモデルです。修復の渡邉祐治氏は単なるピアノ調律師の枠をはるかに飛び越えた大変な才人、底知れぬ発想にはいつも楽しい絶望感を感じさせられてしまっています(・o・ゞ

2016年12月 8日 (木)

シベリウスの生誕祭によせて『樅の木 op.75-5』を、ベーゼンドルファーで

今日(12/8)はフィンランドの英雄的作曲家シベリウス(1865-1957)の誕生日ですよ〜(・o・ゞ

あまりにも(その筋ではw)有名な、5つの小品 op.75 より第五曲『樅の木』を、ベーゼンドルファー225シュトラウスモデルを使って弾きました。なお、この op.75 は「樹の組曲」と言われることが多く、ワタクシも普通に良い名称とも思ってはおりますが、コレはシベリウス本人によるものではございませぬ。

えてして、ピアノ弾きは難しい曲ばかり弾いている自分に疑問を感じたり飽きたりすると比較的簡単な曲に走る傾向wにありますが、コレがな〜かなかどうして「サマにならない」んですね〜。

音が多い曲はとにかくブルドーザーがごとくが〜〜〜〜っっっと押しまくればそれなりにサマになって聞こえたりもしますが、音が少ない曲はそうは行きませぬ。音をどのようにつなげるか、重ねるか、余韻をどのようにコントロールするか・・・などなどが全てそれなり以上に決まらないと一発でバレるという恐ろしさ。

2016年12月 5日 (月)

W.A.モーツァルトの命日によせて『グラスハーモニカのためのアダージオ K.356(617a)』を、モーツァルトの旅行用クラヴィコードで

昨日(12/4)の演奏会古き佳き独逸の銘器、いぶし銀の輝き:1909年製ブリュートナー・ピアノ 〜ブーニンをコンクール優勝に導いたピアノ〜には多数のご来場をいただき、ありがとうございました!m(._.)m

さて・・・今日(12/5)は、他ならぬW.A.モーツァルト(1756-1791)の命日ですよ〜(・o・ゞ

ウチにはモーツァルトが7歳のときに入手した旅行用クラヴィコードの複製があるのですが、それを使って、最晩年の作品『グラスハーモニカのためのアダージオ K.356(617a)』を弾きました。

クラヴィコードという楽器はまだまだロクに知られておらず、変に神格化されてしまったり、そもそも音が出ないと思われてしまったり、誤解されることも少なくない楽器ですが、まぁこんなクラヴィコードも世の中に存在しています。クラヴィコードは実際に体験しないことには想像すらできない楽器。いつか是非とも実演を聴きにいらしてくださいませ!

2016年12月 2日 (金)

50歳の誕生日によせて、中島みゆき『誕生』を、1894年製ウィーン式アクションのベーゼンドルファーで

今日(12/2)はワタクシ(1966-)の50歳(51回めね(^_-)-☆)の誕生日ですよ〜w
・・・折り返し地点でありま〜す(・ω・ゞ

さて、この節目、どクラシック音楽な方向のネタを開陳するのはちょ〜っとあまりにも(どっちだw)いつも通りなので・・・中島みゆきの『誕生』を弾いてみましたぞ! (`・ω・´)シャキーン

ワタクシ、しばらく前から中島みゆきの強く突き抜けた日本語表現の世界を知ることになり、こりゃ〜相〜当〜にヤバい世界を知ってしまったなぁと。とりわけ、最近知った『Nobody is Right』の世界観には深〜く頷くところがありましてね〜。
しかも音楽を聴いてみると、日本語の歌唱表現能力はむちゃくちゃに高いわ、息継ぎはめっちゃ長いわ、しかも歌うのにかなり難しそうな旋律ばかりだわで仰天。ピアノで弾いても遜色ない旋律を、ピアノみたいなw長い長〜い息継ぎで歌えるって、一体全体ナニモノよ?(・o・ゞ

今回の楽器はウチの超〜秘蔵っ子、100%オリジナルの1894年製ウィーン式アクションのベーゼンドルファーです。秘蔵しすぎで12年も手を入れていない状態を怪善wwwすべく、11月半ばに名取孝浩さんにほんの短時間で(^^;調整&調律していただいたのでした。
もちろん、古い楽器で100%オリジナルを保たせているので凸凹はそこら中にありますが、それを補って余りある楽器自体の魅力が伝われば。現代のカッチリ単純明快な方向とは異なる複雑怪奇魑魅魍魎な音空間かも知れませんが、なんでもスッキリ割り切ってしまう世界のどこに深く愉しい魅力がありますか!



なお、調律前の12年放置していた状態で、これまた、中島みゆきの『愛される花、愛されぬ花』を録っていますので、併せてど〜ぞご笑覧くださいませ(爆
昔の楽器の音色の特質かなぁと思えば意外と酷くはないかも・・・ですが、要所要所で破綻しているのはバレバレ(・x・ゞ



ではでは、これから最低50年間w、どうぞよろしくお願いします〜m(._.)m

2016年11月29日 (火)

国立の「タコツボ」急襲!

Facebook中毒wのワタクシ、昼前にダラダラと眺めていたところ、かなりご無沙汰してしまった国立の調律師、横溝昌一氏のイベントが目に入りましてナ。

ナンでも、合奏練習の現場でナニが起こっているかを見学できる機会・・・すなはち、本番のための合わせ練習を見学できる機会が本日(11/29)14:30スタートだと(◎_◎ゞ

Img_2131

演奏家は、バロックヴァイオリンの中丸まどか嬢とチェンバロの鷲崎美和嬢。鷲崎嬢は知っているのでチト申し訳ないかなと思いつつ、ダッシュで国立まで1時間半。久々の横溝氏の「タコツボ」には島口氏の2段チェンバロが入っており(知らなかったゾw)、7〜8年ぶりの再会が愉しくて。

Img_2133

こりゃ、ウチのモーツァルトの旅行用クラヴィコードは持って行かねばなるまいナ・・・とゴソゴソと打ち合わせるひとときともなりましたとさ(・o・ゞ

2016年11月27日 (日)

1909年製ブリュートナー・ピアノ、12月4日以降音出し禁止?

いよいよ一週間後(12/4日曜)に迫った演奏会:古き佳き独逸の銘器 1909年製ブリュートナー・ピアノのいぶし銀の輝き で用いる、この1909年製ブリュートナーの持ち主のブーニン氏から会場の松本記念音楽迎賓館に連絡があり、骨董品に値する楽器で「健康診断」を行う必要があるので、この演奏会終了後からしばらく音出しは中止・・・と相成りました。

自分が弾く限り問題はなく、今、この楽器の調子が悪いわけではございませんが、この演奏会はなかなか貴重な機会になってしまったようです (`・ω・´)シャキーン

100年前に皇帝周辺に納める品物を作る職人たちの意気込みそしてプレッシャーたるや想像を絶するもので、果たしてこのピアノは楽器であって楽器でないかのような凄まじい「気」を持っています。どうぞこの機会をお見逃しになられぬように!

2016年12月4日(日)14時開演(13時20分開場)
世田谷、松本記念音楽迎賓館(世田谷区岡本2丁目32ー15)
4000円/全席自由(50名、要予約)
ブリュートナー・ピアノ演奏:筒井一貴
お申込:03-3709-5951(松本記念音楽迎賓館)
    bergheil69@me.com(筒井)

Img_1278

2016年11月19日 (土)

シューベルトの命日によせて『クッペルヴィーザー・ワルツ』を、ペトロフの大型アップライトピアノ(131cm)で

今日(11/19)はシューベルト(1797-1828)の命日ですよ〜(・o・ゞ
ウィーンで活躍した作曲家は星の数ほどいますが、生粋ウィーン子な作曲家って意外なほどに少なくて。

シューベルトの『クッペルヴィーザー・ワルツ』と言われている曲、これは1826年7月にシューベルトが友人のクッペルヴィーザーに贈った曲が聴き覚えで語り継がれ、それを1943年1月にリヒャルト・シュトラウスがピアノ譜に起こした、という実に渋い言われの曲です。

いかにもウィーンなまり満載の落ち着いた曲、例によってチェコ製ピアノ:ペトロフ専門店のピアノプレップ​による丁寧なプレップアップ済の非常に素性の良いPETROFアップライトピアノ、今回は背が高いP131M1を使わせていただいてマス。美しい響きを持つ大型のアップライトピアノ特有の包み込まれるような低音の魅力が伝わればと思います。m(._.)m

2016年11月15日 (火)

中島みゆき 作詞/作曲『愛される花、愛されぬ花』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で

中島 みゆき 作詞/作曲『愛される花、愛されぬ花』を、1894年製ベーゼンドルファーピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)を使って、ピアノソロで弾きました。

100年前の欧米には現代とは比べものにならぬほど多くのピアノメーカーがあり、そのどれもが個性あふれる音色を誇っていました。このピアノ黄金期の銘器:一世紀以上昔のウィーン生まれのベーゼンドルファー、1894年製ウィーン式アクションのピアノの音色をお楽しみください。弦やハンマーに至るまで完全にオリジナルそのまま、という状態のヴィンテージピアノは世界的にも相当に貴重です!

昔の楽器の表現力/ポテンシャルはそもそもの「格」が違い、それをクラシック音楽にだけ使っていてはまことにもったいない。それにしても、中島みゆきの泥くさいがゆえに人間の真実を赤裸々にえぐり出す音楽を言葉無しのピアノソロで弾くのは、実はかなり怖かったり(・o・ゞ

"Loved Flower, Unloved Flower" poem & music by Miyuki NAKAJIMA on an antique Bösendorfer piano with viennese action (1894, 85keys)

2016年11月 8日 (火)

フランクの命日によせて「L'Organiste」より『OFFERTOIRE(変ホ長調と変ホ短調による7つの小品の第7曲)』を、ヤマハのリードオルガン(1948年製)で

本日(11/8)は、セザール・フランク(1822-1890))の命日ですよ〜。

フランクと言えば、誰が何と言おうと不朽の『ヴァイオリン・ソナタ』ですが、オルガンのための一連の作品もきはめて大切な一群です。謙虚、善良、無欲、無私・・・というようなフランクの人となりは、それがために不遇の生涯を送ってしまうほどに地味ではありましたが、声高に主張せぬその芸術はまさに「孤高」と言うべき存在と思います。

そのフランクが最晩年に作曲し続け、その悲劇的な死(1890.11.8.)によって中断されてしまった、室内用足踏み式オルガンの一種、ハルモニウムのための曲集:『L'Organiste』から『OFFERTOIRE(変ホ長調と変ホ短調による7つの小品の第7曲)を、大戦後間もなくの1948年ヤマハ製、一般家庭に多数出回ったポピュラーな足踏み式リードオルガンで弾きました。

いささか晦渋な一面も備えているのがフランクの作品ですが、この曲が入っている『L'Organiste』は、いかにも慎ましく敬虔で素朴なフランクの姿を見せてくれているような気がします。

この動画で使っているリードオルガンは、才気堂の渡邉祐治氏の修復による、YAMAHAの1948年製。一般家庭に多数出回ったポピュラーなモデルです。氏は単なるピアノ調律師の枠をはるかに飛び越えた大変な才人、底知れぬ発想にはいつも楽しい絶望感を感じさせられてしまっています(・o・ゞ

2016年11月 4日 (金)

メンデルスゾーンの命日によせて「2つの小品 WoO 19」より『アンダンテ・カンタービレ MWV U 93』を、ペトロフの小型グランドピアノ(159cm)で

本日(11/4)は、メンデルスゾーン(1809-1847)の命日ですよ〜。

メンデルスゾーンのピアノ曲と言えば「無言歌集」か「ロンド・カプリチオーソ」か、ちょいとマニアックに「スコットランド幻想曲」か・・・という認識かなぁと思いますが、他にも素敵な曲が数多くございまして。この動画の『アンダンテ・カンタービレ MWV U 93』は『2つの小品 WoO 19』の1曲め、1833年ごろ作曲とされており、没後1860年に出版されています。

いかにもメンデルスゾーンな美しい曲、チェコ製ピアノ:ペトロフ専門店、白金台の ピアノプレップ の精密調整を経て生まれ変わった、最も小型(奥行159cm)のグランドピアノで弾きました(・o・ゞ

2016年11月 1日 (火)

12月4日/1909年製ブリュートナー・ピアノ〜ブーニンをコンクール優勝に導いたピアノ〜

今年も残すところあと2ヶ月(!)となってしまいましたが、12月初めの演奏会のご案内です!

古き佳き独逸の銘器 1909年製ブリュートナー・ピアノのいぶし銀の輝き
~ブーニンをロン=ティボーコンクール(1983)       
   そしてショパンコンクール(1985)優勝に導いたピアノ~


2016年12月4日(日)14時開演(13時20分開場)

世田谷、松本記念音楽迎賓館(世田谷区岡本2丁目32ー15)
4000円/全席自由(50名、要予約)
ブリュートナー・ピアノ演奏:筒井一貴
予約・問合せ:03-3709-5951(松本記念音楽迎賓館)
   bergheil69@me.com(筒井)
Img_1278
◎東急田園都市線「二子玉川駅」よりバスを利用(12:41または13:00)
 東急コーチ玉31成育医療センター行、または玉32美術館行
  停留所「もみじが丘」または「岡本三丁目」より徒歩5分程度
◎小田急線「成城学園前駅」よりバスを利用(12:42または12:56)
 東急バス都立01都立大学駅北口行
   停留所「岡本三丁目」より徒歩5分程度

共催:松本記念音楽迎賓館

ライプツィヒのピアノメーカー:ブリュートナーによる1909年製造のこのピアノは、
かつてのドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が従妹のアレキサンドラ皇后
(ロシア最後の皇帝ニコライ2世の妻)に贈ったものと言われており、
ロシア革命勃発と共にある女官の手に渡り、その後1970年代末に彼女が亡くなるまで
“聖なる遺品“として大切に保管されていました。
1982年、このピアノが闇で売りに出された際、N・パステルナーク女史
(ノーベル文学賞のV・パステルナークの息子の嫁:ブーニンの名付け親)の援助の下、
ブーニンの手に入りました。ブーニンはこのピアノで練習を重ね、
パリのロン=ティボーコンクール(1983年)と
ワルシャワのショパンコンクール(1985年)の2つを制覇しました。

ベートーヴェン ピアノソナタ第8番 op.13「悲愴」
        ピアノソナタ第17番 op.31-2(テンペスト)
ショパン 2つのノクターン op.55
     (ノクターン第15番、第16番)
     3つのワルツ op.64
     (ワルツ第6番(子犬のワルツ)、第7番、第8番)
     3つのマズルカ op.50

Dsc07457a

«サティ『グノシエンヌ第7番/星たちの息子』を、ペトロフのアップライトピアノで!

2017年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ