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2018年11月11日 (日)

スマイルLABO古屋夫妻の結婚披露パーティー@新座

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本日(11/11)、スマイルLABO の古屋光智 &明希 夫妻の結婚披露パーティー、新座は馬場のイタリアン:ラ・クチーナ・ディ・プランツォで小ぢんまりと開催。

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新郎新婦による完全手作りパーティーで、直前はおろか、パーティーの最中にも新郎が働くこと働くこと(*´-`)

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・・・それにしても、iPhoneのカメラって、ホントに良く写りやがってあらためて感心(^^)

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2018年11月 7日 (水)

中島みゆき 作詞/作曲『狼になりたい』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で

中島みゆきの『狼になりたい』を、いつもの1894年製アンティークベーゼンドルファーで弾きました。

この『狼になりたい』は1979年のアルバム『親愛なる者へ』所収、通人の間では名作の誉れ高い曲とされているそうです。この曲がきっかけとなって中島みゆきにハマった人も数多いとのこと、確かに身につまされるというか、人生なんて所詮こんなモンなのかなぁとか、あ〜も〜ど〜すりゃいいんだよ〜とか、まことに複雑な気持ちにさせられる歌詞なんですよね〜(・x・ゞ

この詩は情景描写なので部分抜粋するワケにも行かず、全文引用します。場末も場末、夜明け前の「吉野屋(吉野家ではないw)」のカウンターで、数人の登場人物が酔ってまどろみながらグダっています。およそ流行歌の題材になんぞなろうハズのない、まことに見苦しい情景ですねw そしてこのグダグダつぶやいている情景をピアノで弾くという暴挙!

 夜明け間際の吉野屋では 化粧のはげかけたシティ・ガールと
  ベイビィ・フェイスの狼たち 肘をついて眠る

  なんとかしようと思ってたのに こんな日に限って朝が早い
  兄ィ、俺の分はやく作れよ そいつよりこっちのが先だぜ

  買ったばかりのアロハは どしゃ降り雨で よれよれ
  まぁ いいさ この女の化粧も同じようなもんだ

   狼になりたい 狼になりたい ただ一度

  向かいの席のおやじ見苦しいね ひとりぼっちで見苦しいね
  ビールをくださいビールをください 胸がやける

  あんたも朝から忙しいんだろう がんばって稼ぎなよ
  昼間・俺たち会ったら お互いに「いらっしゃいませ」なんてな

  人形みたいでもいいよな 笑える奴はいいよな
  みんな、いいことしてやがんのにな いいことしてやがんのにな
                        ビールはまだか

   狼になりたい 狼になりたい ただ一度

  俺のナナハンで行けるのは 町でも海でもどこでも
  ねえ あんた 乗せてやろうか
  どこまでもどこまでもどこまでもどこまでも

   狼になりたい 狼になりたい ただ一度
   狼になりたい 狼になりたい ただ一度


特別な存在である「狼」に「なりたい」と願うばかりで実際のところはしょ〜もない行動しかできないのが圧倒的多数で、それこそが「大衆」なのでしょう。おそらく、誰しもチクリと胸に刺さる刺を何本も持っていることでしょう。いやワタクシも苦しいっす (´・ω・`)ショボーン

 <夜明け間際の吉野屋では・・・>

横でうつらうつらしている<シティ・ガール>を<なんとかしようと思ってた(送り狼ですなw)のに断念せざるを得なかったのでしょう。ナンパするためにアロハまで買った主人公(これぞ1970年代!)、そっか、どしゃ降り雨でそれどころじゃなかったのかも。あぁ(送り)狼になりたい(なんか違うw)

 <向かいの席のおやじ見苦しいね ひとりぼっちで見苦しいね
  ・・・>

グダグダきわまりない主人公、自分より下に見られる存在を見つけてさげすむほどの救いの無さ、そう、ここは場末のおそらく安牛丼屋。このあふれ出るみじめな生活感はいったいなんでしょ。そして「おやじ」はいつの世にもさげすまれる存在ですな。ほっとけっっっw

さて「狼になりたい」というささやかでグダった想いが次第に強くなって、最後の<俺のナナハンで>以降の一連は、全てが主人公の心の中の叫びでしょう。

おそらくこの主人公はナナハンなんぞ持てるハズはないでしょう。ですが、このような場末の一人の主人公にも夢はあるでしょうし、それは等しく尊重されねばならないかけがえのない夢なのです。世の中にはさまざまな人生があり、このようにおよそ歌の題材になんぞならぬような人生を送らざるを得ない人々も数多くまたいるんですよね。中島みゆきの詩に詠まれる主人公は、よくもまぁこんなにも、と思えるほど多種多様ですね。

2018年11月 6日 (火)

11月13日/音楽演奏における「響き」を考える会@青葉台

フルート教室ファルベ の石井孝治さんと素来聡子さんとの企画が始動します!

西洋音楽では「響き」という、なんだかわからん摩訶不思議な言葉が幅を利かせており、しかも困ったことに皆さん異口同音に「やっぱり響きが大切だよね〜」とのたまいます(もちっとヤヤこしい方になると「倍音」ともおっしゃいますね〜)。ですが、そもそも「響き」とは極めて情緒的魔術的な表現でして、この表現を使うことでそれ以上は突っ込めずに判断停止に至ることが往々にしてございます。いやまぁ、ワタクシもその一味なのも積極的に肯定しますが(・x・ゞ

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事前に譜面はこちらに来ていますが、13日に初めてあわせてお互いのアイディアを出し合い相談しながら曲を作っていく過程を開陳します。公開練習になるのか公開処刑wになるのかも定かではございませんが、お互いに「響き」が極めて重要かつ本質的であるという認識では一致しています。「響き」を軸に音楽を共に考える機会、2時間という短時間でどこまで突っ込めるか、乞うご期待!

2018年11月 4日 (日)

古楽かふぇ「古楽諧談・クラヴィコードからフォルテピアノへ」盛会御礼

本日(11/4)の 古楽かふぇ 主催による「古楽諧談・クラヴィコードからフォルテピアノへ」は微妙〜に怪談になりつつw無事しぅりょう。

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文化の変遷を考えるためには、一つの切り口だけでよしとしないことが極めて大切でしょう。人間の活動にはさまざまな要因がからみ合い、しかも同じ現象でも立場によって解釈がばらばらになっちまうワケですからね〜(`・ω・´)

だいたい、「チェンバロに強弱がつかないのを不満に思った技術者がピアノを発明した」なんつ〜、現代ピアノの立場でしか過去を見られていない結果としての稚拙な憶測が五十年一日のごとくコピペされ続けていることが可笑しくって。正解は「わからない」なのに、試験問題とか学者先生どもの研究結果にするためにはそれぢゃダメですもんね〜。アホクサ。

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少しでも参加者の脳みそをかき混ぜられれば、白沢達生氏とワタクシの怪談には意味があったのではないかなぁと。膨大な種類を誇るナクソス・ミュージックライブラリーあってこそのさまざまな可能性の開陳、ナクソス・ジャパンの皆さまには篤く御礼申し上げます。みなさま、どんどん愉しんでくださいましね〜( ̄∇ ̄)

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2018年11月 1日 (木)

12月15日/1909年製ブリュートナー・ピアノ〜ブーニンをコンクール優勝に導いたピアノ〜

2016年に2回演奏会を行い、その後「楽器の健康診断」ということでお蔵入りになっていた由緒正しきピアノが、今年から再び条件つきで年4回のみ使えることになりました。

このピアノはドイツ皇帝が最後のロシア皇帝の皇后となった従妹に送ったブリュートナーピアノで、100年前に皇帝周辺に納める品物を作る職人たちの意気込みそしてプレッシャーたるや想像を絶するもので、果たしてこのピアノは楽器であって楽器でないかのような凄まじい「気」を持っています。演奏会は12月15日の土曜日、幸いにもこの楽器を使った今年2回めの演奏会ですぞ!



・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚

古き佳き独逸の銘器 1909年製ブリュートナー・ピアノのいぶし銀の輝き
~ブーニンをロン=ティボーコンクール(1983)       
   そしてショパンコンクール(1985)優勝に導いたピアノ~


2018年12月15日(土)14時開演(13時20分開場)

世田谷、松本記念音楽迎賓館(世田谷区岡本2丁目32ー15)
4000円/全席自由(50名、要予約)
ブリュートナー・ピアノ演奏:筒井一貴
予約・問合せ:03-3709-5951(松本記念音楽迎賓館)
   bergheil69@me.com(筒井)

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◎東急田園都市線「二子玉川駅」よりバスを利用(12:37, 12:57, 13:17)
 東急コーチ玉31成育医療センター行、または玉32美術館行
  停留所「もみじが丘」または「岡本三丁目」より徒歩5分程度
◎小田急線「成城学園前駅」よりバスを利用(12:30, 12:52, 13:14)
 東急バス都立01都立大学駅北口行
   停留所「岡本三丁目」より徒歩5分程度

共催:松本記念音楽迎賓館

ライプツィヒのピアノメーカー:ブリュートナーによる1909年製造のこのピアノは、
かつてのドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が従妹のアレキサンドラ皇后
(ロシア最後の皇帝ニコライ2世の妻)に贈ったものと言われており、
ロシア革命勃発と共にある女官の手に渡り、その後1970年代末に彼女が亡くなるまで
“聖なる遺品“として大切に保管されていました。
1982年、このピアノが闇で売りに出された際、N・パステルナーク女史
(ノーベル文学賞のB・パステルナークの息子の嫁:ブーニンの名付け親)の援助の下、
ブーニンの手に入りました。ブーニンはこのピアノで練習を重ね、
パリのロン=ティボーコンクール(1983年)と
ワルシャワのショパンコンクール(1985年)の2つを制覇しました。

ショパン  2つのポロネーズ op.40(第3番&第4番)
   練習曲 op.10-3(別れの曲)
   前奏曲 op.28-15(雨だれの前奏曲)
   舟歌 op.60
   2つのノクターン op.55(第15番&第16番)
   3つのワルツ op.64(第6〜8番)
   3つのマズルカ op.50

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2018年10月28日 (日)

押上でソナタな夜を@押上文庫 盛会御礼!

10月27日の「押上でソナタな夜を」は盛会にてしぅりょう。美味しく楽しいひとときを過ごしていただけたようで、Vnの柏木師ともどもホッとしております。

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やっぱり押上文庫は酒も食事も実に美味く、ライブだけでなく普段からくつろげる場所としての魅力も大。どうぞご贔屓に!

2018年10月21日 (日)

11月4日/古楽諧談・クラヴィコードからフォルテピアノへ(古楽かふぇ みんなのスコラ)

今週末(10/27)は 柏木 真樹師のヴァイオリンとのデュオコンサート「押上でソナタな夜を」ですが、その一週間後(11/4)にはナクソス・ジャパンの会議室にて14時スタート、クラヴィコードを使った「古楽諧談・クラヴィコードからフォルテピアノへ(古楽かふぇ みんなのスコラ)」です。

プレゼンターは翻訳家・音楽ライターなどなどとして獅子奮迅の活躍をしている白沢達生氏、広範な切り口からの愉しいお話は快談のひとこと。ワタクシが入ると怪談になるwのもお約束(`・ω・´)

■日時:2018年 11月4日(日)14時開始(13:30開場)
■会場: ナクソス・ジャパン会議室(東京都世田谷区三軒茶屋2-2-16 YKビル8F)
 東急田園都市線、東急世田谷線 三軒茶屋駅より徒歩6分

■プレゼンター(お話): 白沢 達生(翻訳家・音楽ライター) 
■ゲスト:筒井 一貴(トーク&クラヴィコード演奏)
■参加費 : 2,000円   参加費は当日受付にて精算願います。
■お申し込みはこちらから→https://www.kokuchpro.com/event/kcafe20181104/

そして、11/15(木)の19時スタートで山手線内側某所の古いベヒシュタインを使って、曲目当日その場で発表の投げ銭式シークレットライブ。珍しいネタを開陳する可能性(釣り)あり、興味をお持ちな方、どうぞご連絡くださいませ〜!(`・ω・´)

10月27日(土)の押上、まだまだ受付ちぅ!

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2018年10月14日 (日)

1980年の旧型国電/飯田線・大糸線・宇部線・小野田線

本日(10/14)「鉄道の日」でございま〜す。せっかくなので懐古趣味でも・・・あ、いつものコトか(・o・ゞ

我が鉄道趣味が模型から始まったか写真から始まったかは定かでないですが、どうやら小学6年生ごろのブルートレインブームがきっかけの一つだった模様です。ですが、中学1年後半ぐらいから何故か興味が古い方に偏るようになり、旧型国電=国鉄旧性能電車に惹かれるようになりましてナ。中学2年(1980年)の夏休みの初めに飯田線そして終わりに大糸線、冬休みにはなんと宇部線小野田線に遠征したのでした。

飯田線 伊那福岡ー田切 1980.7.16.
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
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飯田線 伊那福岡ー田切 1980.7.16.
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
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モーター音の唸り、油をひいた木の床、手動の出入り扉、当然ながら非冷房のいかにも頑丈そうな戦前型の中に入ると、80系湘南型電車はエラくモダンに見えますね〜 ヽ( ̄▽ ̄)ノ

大糸線 安曇沓掛ー信濃常盤 1980.8.28.
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
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大糸線 安曇沓掛ー信濃常盤 1980.8.28.
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
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飯田線ではスカ色(=横須賀色)に湘南色、大糸線ではスカイブルー、そして宇部線・小野田線では茶色に前面の黄色い警戒色、というバラエティーも愉しめた昭和の一コマでございま〜す。

宇部線 岐波ー阿知須 1980.12.20.
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
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宇部線 岩鼻ー宇部 1980.12.20.
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
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小野田線 雀田ー浜河内 1980.12.20.
 Camera: FUJICA ST701 Lens: FUJINON55mm F1.8
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2018年10月13日 (土)

ポンヌッフ@新橋

新橋に来たら、やはりココの天丼セット。

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「1分で提供、時は金なり」「大盛、0円無料」の赤看板は健在ですが、こちとら、寄る年波とともに、ちょっとしつこく感じるようになってきたかもσ^_^;

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一応、限定20食程度。それもそのはず、タレにからめて一丁上がりではなく、揚げてある天ぷらを手間ひま掛けてタレで煮直しての提供。この濃い甘めのタレがいかにもB級江戸っぽいお味でまことにヨいのですが、本日はちょっとだけ限界を感じましたわ(・x・ゞ

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2018年10月11日 (木)

音楽準備室@東大宮、祝開店!

高校オーケストラ部の後輩の店、祝開店〜!(`・ω・´)

【酒×classic 音楽準備室】
Open / 17:00-23:00 / 070-2179-9228
日曜・月曜定休(イベント開催時を除く)
さいたま市見沼区東大宮4-4-3
宇都宮線 東大宮駅(池袋より直通約30分) 西口徒歩2分

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コンセプトは「おもちゃ箱をひっくり返したようなスペース」という、どうひいき目に見ても普通にはなりそうにない飲み屋(*´-`)

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Nゲージは運転できるわ、グランドピアノはもうじき二台入るわ、赤本は置いてあるわ、イイ感じで飛ばしてますぞ。どうぞご贔屓に!

2018年10月 9日 (火)

天天厨房五周年屋台営業

ひさびさに千歳烏山の超絶臺灣料理の天天厨房へ。本日は五周年記念で屋台形式での営業、ファンでごった返していましたが、それでも手を抜かない(抜けないw)シェフの心意気こそがココの魅力でありま〜す(`・ω・´)

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・・・料理の写真を撮り忘れたのが、なんとも痛恨σ^_^;

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2018年10月 7日 (日)

中島みゆき 作詞/作曲『愛から遠く離れて』ピアノソロ:1894年ベーゼンドルファー社製ピアノ(ウィーン式アクション/85鍵)で

中島みゆきの『愛から遠く離れて』を、いつもの1894年製アンティークベーゼンドルファーで弾きました。

この『愛から遠く離れて』は1998年の『夜会 VOL.10 海嘯』のために書き下ろされたオリジナル曲。夜会の舞台では中島みゆき扮する主人公が飛行機内で喀血して担ぎ込まれたハワイの結核療養所の場面の冒頭で唄われており、翌1999年のアルバム《月—WINGS》に最後の曲として収録されています。

海嘯(かいしょう)とは満潮時に海水が河を響きをともなってさかのぼる現象で、嘯く(うそぶく)という漢字は「吠える」「うなる」という意味を持っていることを考え併せると、およそ人間の力の及ばぬダイナミックかつ恐ろしい自然現象が想像できます。昔は津波のことも海嘯と言っていたそうですが、むべなるかな。なお、かの宮崎駿氏もコミック版『風の谷のナウシカ(1982〜)の中で王蟲の暴走のことを「大海嘯」と表しており、これまたなるほどな使い方ですね〜(・o・ゞ

『夜会 VOL.10 海嘯』は表面だけを見れば復讐を果たす寸前で果たせず自らの命をも失う、という普通の悲劇wなのですが、曲目には『夢を叶えて』『夢の代わりに』『叶わぬ夢』という3曲。最初に唄われるのが『夢を叶えて』ですが、この詩、のっけから飛ばしてますぞ。

 夢を叶えるまでに失くすものはいくつ
  夢を叶えるまでに奪うものはいくつ
  幸せな隣人のやり方を見習おう
  明日にはその席に誰が上手く座るだろう
  世界は椅子獲りゲームさ
  夢を叶えていつか違う明日へ行こう
  夢を叶えていつか違う席に着こう
『夢を叶えて』1998年)

「夢」の真実は他人を押しのけてその席に座ることで、自他ともに多大な犠牲を伴うもの・・・という恐るべき観点にはそう簡単にはたどり着けないでしょう。ですが『夜会 VOL.10 海嘯』の主人公の夢は復讐ですから、この観点が明白となります。復讐とは、本人以外にとっては「叶えて欲しくない夢」であり、本人にとっては「どのような犠牲を払ってでも叶えねばならぬ夢」。その過程で起こる大きな犠牲や軋轢を比喩として俯瞰的に捉えたのが、山が動く・・・ではなく海が動く『海嘯』というタイトルなのでしょうか。言わずもがなですが、海全体が動いて襲いかかってくる恐ろしさは、2011年3月11日の東日本大震災での大津波の映像を目の当たりにしてしまった我々には忘れようにも忘れられないところですね。

中島みゆきのライフワークたる「夜会」ですから、ただならぬ重層的なメッセージ性を備えているのは当然のこと。それなのにこの『愛から遠く離れて』の音楽、復讐があと少しで成就できると確信したときに機内で喀血して意識が戻った設定の第二幕の口開けにしては、妙な穏やかさというか諦念というか、緊迫感とは無縁の世界をかもし出しているように感じられます。死の淵をかいま見た主人公は、復讐の成就ばかりに多大な犠牲を払ってきた己の人生にフト疑問を感じたのでしょうか・・・

 愛から遥か遠く離れて生きる時は
  時計を海に捨てに行こう 永遠のリフレインに


このフレーズが5回登場します。題名にもなっている<愛から遠く離れて>に至っては7回。<>と<永遠>を関連づけて執拗に繰り返すことは凡百の作品でとっくにヤリ尽されているでしょうが、時計>といういわば永遠の時を区切る存在を織り込んでくるところがキラリと光ります。永遠の時を区切る存在を永遠の象徴たる海に捨てるのですから、主人公は過去の自分との決別だけでなく、自分自身を永遠の海に投げ出しているのです。<永遠のリフレイン>とは変化の無いこと、すはなち愛/夢の実現のために犠牲を払わなくなること、それは彼岸の地でしょう。

 一番好きな服を着て
  一番好きな私でいよう
  いつか或る日思いがけず船が出るかもしれないから


『夜会VOL.10 海嘯』のために書き下ろされた曲でなければ、この一節は<愛から遠く離れて>しまっても愛/夢の成就のために<一番好きな私でいよう>・・・というポジティブな解釈になるのが当然でしょうが、ここでの解釈は死出の旅への船出でしょう。しかも主人公はこの船出を一種の期待を持って静かに待っているのかも知れません。

 一番好きな人がいた
  一番好きな私がいた
  いつか全ての思い出が遥かな海へと変わるから


自分の過去の全てが永遠の<海へと変わる>・・・やはり彼岸の地の象徴であります。『夜会 VOL.10 海嘯』で主人公は復讐を果たせず津波に呑まれて命を落としますが、なんとそのタイミングで主人公が結核療養所で出会った身重の女性が出産します。この身重の女性と主人公の母とは名前が一緒であり主人公もまた結核療養所に産み落とされたことを勘案するに、ここで主人公の「転生/リセット」が行われたという解釈ができようかと思います。主人公は復讐をしなければならぬ生い立ちから死をもって解放されて、これから真の己の人生を歩めるのではないでしょうか。やはり中島みゆきが頻繁に投げかける「自らの生を自ら生き抜け!」というメッセージにつながったようです (`・ω・´)シャキーン

中島みゆきは『肩に降る雨』で、魂の死と再生を何度でも繰り返せ! と唄いました。中島みゆきの楽曲からはどのような形を取ろうとも生き続けろ! というメッセージを強く感じさせられることが少なくありませんが、『夜会 VOL.10 海嘯』ではさらに二歩も三歩も進めて「転生」という肉体の死と再生までに行き着いてしまった感があります。毎年開催していた「夜会」はこの第10回で一区切り、あとはおよそ2年ごとの開催になりましたが、この区切りの回ではここまでイッちまったのですね (((( ;゚Д゚)))

 肩に降る雨の冷たさは生きろと叫ぶ誰かの声
  肩に降る雨の冷たさは生きたいと迷う自分の声
『肩に降る雨』1985年)

・・・と思いきや、デビュー直後の『時代』にはこんな一節が!

 まわるまわるよ 時代はまわる
  別れと出会いをくり返し
  今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ
『時代』1975年)

2018年10月 5日 (金)

10月27日/押上でソナタな夜を@押上文庫

今年すでに2回演奏会を行い、敏感かつ精妙な実力を存分に見せつけてくれた墨東は押上の1959年製スタインウェイ(O-180)を使った演奏会、お次は10月27日(土)の夜、おなじみヴァイオリンの柏木真樹師とご一緒します!

東京スカイツリーそびえる墨東は、江戸明治の昔から文化人が隠れ集い愛した土地。この地から、コンサートホールでは絶対に味わえない、親密な空気をお届けします。18時半から飲食可能、押上文庫の上質な料理と日本酒も存分に堪能くださいませ(^^)


・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚

押上でソナタな夜を
Vn. 柏木真樹 & Pf. 筒井一貴

2018年10月27日(土)19時開演(18時半開場)
押上、押上文庫(墨田区押上3ー10ー9/押上駅B3出口より徒歩約8分)
6000円/全席自由要予約、お酒・おつまみ付

予約・問合せ
Tel : 03-3617-7471(押上文庫・押上猫庫)
E-mail : oshiagenyanko@gmail.com

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ベートーヴェン(1770-1827)
ヴァイオリンソナタ第5番 op.24(春)

ドヴォジャーク(1841-1904)
ワルツ op.54-1(ピアノソロ)
ユーモレスク op.101-7(ピアノソロ)
ソナチネ op.100

クライスラー(1875-1962)
ウィーン奇想曲
プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ

2018年9月30日 (日)

チェコフェスティバル@原宿クエストホール

台風が来る前に、原宿クエストホールのチェコフェスティバル襲撃〜(*´-`)

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おなじみペトロフピアノのピアノプレップ、モラヴィアワインのプシトロス、そしてチェコのファーフェルト(=兎毛)帽子TONAKの時谷堂百貨に仁義を切ってと。

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昨年一昨年の会場も悪くなかったですが、格段に広くなって大充実でございま〜す(`・ω・´)

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・・・既に昼どきで大混雑だったりσ^_^;

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2018年9月28日 (金)

魚料理 海幸@湯本

ひさびさに福島は浜通り、いわき市に遠出。もはや恒例となったいわきアリオスのチェンバロ&オルガン弾き込み人夫でござ〜い( ´ ▽ ` )

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まぁその前に腹が減っては戦はできぬ・・・とゆワケで、世話役氏による新規開拓の店にて豪華海鮮刺身定食。刺身が基本1cm厚という量はさすがに想像の斜め上、あまりの量の刺身で飽きそうになったのは初めてかも(*´-`)

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2018年9月25日 (火)

歴史的ピアノ&リードオルガン、楽器解説&演奏会@群馬、童謡ふるさと館 大盛況御礼

昨日(9/24)の群馬県みどり市「童謡ふるさと館」での リードオルガンを知ろう聴こう触ろうイベント辺鄙な山間に史上最多の83名さまがお出ましになる大盛況となり、一同ビックリでした。喫茶コーナーの椅子まで総動員することになり、空調の無い(!)ホールの熱気はなかなかのものでした。急遽、休憩時間にみどり市の水道水がふるまわれ(なにしろ無料イベントで御免w)、これがまた格別に美味。やはり日本は美味しい水の国であることまでも実感できました。

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デジタルな方向に振れすぎた現代の忙しさやら歪みやらは、デジタルな方向でリセットできるはずはございません。現代人に必要なのは浅薄な懐古趣味では断じてなく、生き物である自分を再発見できるアナログな優しさ温かさこそ。リードオルガンはもはや生産されていませんので、現代の目覚ましい技術革新とは無縁なところがまた幸いでしょう。まして楽器は1900年ごろにカナダで作られた豪華棚付きリードオルガンですから、アナログな方向を体験していただくにはまたとない環境。

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演奏曲目はその場のノリで決めて、こんな感じになりました(・o・ゞ

A. ルビンステイン へ調のメロディー
ヴァーグナー   『タンホイザー』から「巡礼の合唱」
マスカーニ    『カヴァレリア・ルスティカーナ』から「間奏曲」
ヴェルディ    『椿姫』から「前奏曲」
モーツァルト   アヴェ・ヴェルム・コルプス

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リードオルガンに限らず楽器とは表現の手段ですから、常に「新しいナニか」を生み出せる存在。リードオルガンはテキト〜に弾くだけで「なにやら懐かしい感じ」が醸し出されるある意味「お得」な楽器ですが、そこにぬくぬくと止まってしまってはあまりにももったいない。会場は確かに「童謡ふるさと館」ではありましたが童謡な方向は渡邉さんの解説に任せ、敢えて楷書なクラシック音楽の方向にしてみました。

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終了後は楽器に自由に触ってイイよでしたが、あまりの大盛況に全員にゆっくりと楽しんでいただけなかったのがチト心残りでした。「童謡ふるさと館」は普段は空いていますので、スタッフに声をかけていただければ1時間程度は弾かせてもらえます。わざわざ出向くだけの価値のある場所ですよ〜 (`・ω・´)

2018年9月24日 (月)

東武鉄道→わたらせ渓谷鐵道神戸(ごうど)駅

本日(9/24)は、群馬の山に分け入って行く「わたらせ渓谷鐵道」の神戸(ごうど)駅2kmの『童謡ふるさと館』にてリードオルガンを紹介する本番。ウチは葛飾区なので北千住から東武鉄道、なかなか快適な道程でありま〜す。車窓はいわゆる新興住宅地の最初期の景色で、ある意味「昭和」なのかも(・o・ゞ

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北千住からわたらせ渓谷鐵道の入り口の相老(あいおい)までは特急りょうもう号で1時間40分、そして神戸(ごうど)までのんびり43分、コレ、まことに快適な移動ですぜ。8月末に訪ねたときに「線路上にイノシシの子供が出たので減速しました」の車内放送に車内大騒ぎにwなったりして。

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神戸(ごうど)駅の構内には、1960年に登場した豪華な特急電車1720系「デラックスロマンスカー(DRC)」の車両を使ったレストランがあり、これがまた微妙に食堂車の雰囲気になっていて昭和な旅情満点。座席上の棚までそのままなのが実にヨいです。

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グンマーの入り口はJR高崎線だけではございませんぜ。今、浅草には外国人観光客が大挙して押し寄せているわけで、浅草を起点とした外国人向け日帰りツアーなんて何本も企画できるはず。特急りょうもう号が1時間に1本運転している利点はもっともっと活かせるでしょ・・・と思ってしまうワタクシの大学での専門は観光・レクリエーション計画だったり。・・・黒歴史とも言う(・x・ゞ

2018年9月19日 (水)

トーク会【フォルテピアノを語ろう】@スタジオピオティータ

本日(9/19)のフォルテピアノを語ろうトーク怪、例によって和気藹々な雰囲気で楽しゅうございました。しぅべるとの「楽興の時第3番」のさわりをチェンバロで弾いてみたのが、我が悪事の白眉(`・ω・´)

フォルテピアノな世界は複雑極まりない世界。それがためにその複雑さを前面に押し出してしまうと敬遠され、かと言って単純にしてしまうと誤解されてしまう、という厄介さがありましてナ( ´ ▽ ` )

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それを多方面から優しく楽しくときほぐしていく白沢達生氏の話術そして幅広〜い知識、いつもながら圧倒されましたわ。

お次は24日にグンマーはわたらせ渓谷鐵道沿線にて、リードオルガンの会。風光明媚なところで優しいリードオルガンの音色が愉しめますよ〜(*´-`)

<日時>  2018年9月24日(月祝)14時〜15時半
<会場>  群馬県みどり市童謡ふるさと館童謡ホール(みどり市東町座間367-1)
<参加費> 童謡ホール入場料のみ、200円
予約・問い合わせ みどり市童謡ふるさと館 0277-97-3008

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2018年9月17日 (月)

ショパン『マズルカ op.33-1』を、1930年製スタインウェイのアップライトピアノで

わたらせ渓谷鐵道の神戸(ごうど)駅から2km程度、群馬県みどり市「童謡ふるさと館」所蔵のスタインウェイ1930年製K型アップライトピアノを使って、ショパンのマズルカ op.33-1 を弾きました。『ピリオド楽器による第1回ショパン国際コンクール』に便乗するワケでもございませんが、古〜い(ボロいとも言う)現代楽器wによるショパンでございます。

言い古されたハコモノ行政の問題、自治体関連のハコモノに納入された楽器はえてして担当が変わるたびに疎まれる存在となり、売りつけたw業者の方も面倒なので売ったらほったらかし、いつしか見て見ぬ振りをされて人知れず朽ち果てる・・・という残念な現実があるようで。まぁこれは行政に限らず、同じように放置されて朽ちるに任されている楽器は決して少なくないようで。「童謡ふるさと館」の鍵盤楽器たちも似たような状況でしたが、運良く識者に再発見されて2018年前半に2台がなんとか復活を遂げました。この機会に音色を紹介できることを光栄に思います! (`・ω・´)シャキーン

このスタインウェイK型は昭和天皇妃(=香淳皇后)のために宮内庁から注文されたピアノで、妃殿下のピアノ教師であったコネリー教授が第二次大戦のために退任する際に下賜されたものです。このピアノはコネリー教授の死後に弟子の手に渡ってさらに業者の手に渡り、やがて「童謡ふるさと館」に納入されました。また、昭和63(1988)年8月に千葉県の船橋西武デパートに展示されたことが確認されています。

高齢のピアノで万全の状態ではありませんが、古いスタインウェイのアップライトピアノらしく、とりわけ低音の深い響きが印象的な楽器です。わたらせ渓谷鐵道の神戸(ごうど)駅から「童謡ふるさと館」までの道のりは渓谷散策コースで、渡良瀬の美しい自然と貴重な遺産を耳だけでなく全身で体感できる有意義な1日がもれなくついてまいります。車では味わえないのんびりコースは、忙しい現代人にとって大切なうるおいとなるに相違ありませんぞ。

2018年9月16日 (日)

なみき食堂@池袋

午前、いつもお世話になっている 梅岡楽器サービス の本番前フォルテピアノ弾き込みに出動。しばらく前に弾いた世界的名手の残り香が濃厚で、自分程度の技量では逆に鳴りをそこないはしないかと戦々恐々なるも、無事に楽器全体に音響振動を行き渡らせることができて一安心(^^)v

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ご褒美は池袋奥の院wの正しい隠れ家食堂、昭和9年創業とのこと。定食メニューはないものの、一品にご飯&味噌汁が発注できるので各種組み合わせが可能、という正しさ。店の中も昭和中期で止まったままで、実は戦災に合わなかったこのあたりは下町よりも下町らしさが残っているのかも知れませんね〜。

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香ばしいメニューの数々で迷いましたが、生姜焼きは無難かつ王道かなぁと。チキンライスも捨て難かったかも(・o・ゞ

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